助けあいジャパン

January 4, 2013

こまとうな人々

僕は都立日比谷高校の出身だ。公立学校のナンバースクールとしての長い歴史があるので、ある程度のスクールカラーはあるにはある。でもそれは私学のスクールカラーとはニュアンスの違うものだ。僕らの場合、凋落の一途を辿っていた名門都立高校の最後の栄光の歴史のおこぼれを貰ったにすぎない(現在は復活しているらしい)。

東京の私立の学校の場合、学力もさることながら、保護者の職業や属性、考え方etcの様々な要素でスクールカラーが決まってくる。だから僕らは出身校が判ると、その人の雰囲気、興味、趣味、考え方 etc、ある程度の想像ができてしまう。つまり男子も女子も出身校でイメージできるのだ。もちろん最近の事情についてはわからないけれど。

さて、ある学校の出身者には特有の雰囲気がある。
その学校は駒場東邦。

中高一貫の名門男子校である。僕はこの学校の出身者と何故か気が合って、以前から親しくしてもらっている。というか、異様に僕の周りに出身者が多いのだ。進学校なので出身者に医師が多いこともあるけれど、様々に繋がったご縁がある人たちが多い。

彼らの特徴としては、やさしくて穏やかな人柄(一言で言えば「いい奴」)が多いことだ。声を荒げることは皆無で、いつもニコニコしている印象。みんな礼儀正しく上品で、育ちのよさがにじみ出ている感じがする。人の足を引っ張ったり人するあまりいない。

視野も広くて、偏差値至上主義のガリ勉はむしろ少ないのも特徴か。学校の勉強だけでなく、音楽や文学の世界に向かう人もいる。

反面、やさしすぎて「ぬるい(微温い)」あるいは「ぬくい(温い)感じがあって、他の進学校(たとえばKとかA)とは、一線を画している感じがする。人を押しのけてでも!というポリシーは、もともと育ちのいい彼らの辞書にはなくて、その位なら自分が身を引いて別の道を探す方がいいやって考える感じがする。

僕はこの「温い感じ」が駒東生の最大の特徴じゃないかと思ってる。
本当に良い奴が多いのだ。
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