助けあいジャパン

February 29, 2012

366の一日

閏年。超多忙盛りだくさんの2月29日だった。朝から大雪。重いぼた雪。どんどん積もるので総出で雪かきをして汗を流してくれたスタッフ、ご苦労様。

外来終了後、看護学校の講義へ移動。90分の講義1本。小児がんについて。僕の講義はディスカッションして進める講義なので、決して学生を寝かせない眠らせない(笑)。というか、学生が眠くなる講義だったら、やらないほうがいいと思う。そのくらい真剣勝負で90分やるので、終了すると僕も学生もヘロヘロになる。50歳を過ぎた頃から学生と過ごす時間が一層楽しくなった気がする。

講義終了後、講師控え室に質問にくる学生数人。真面目で一生懸命で、たいへんよろしい。講義や授業をしたあとに、質問が出ないくらい寂しいことはないから、まずまずだったということか。
ところが質問に来た男の子が、最後に「あのう、パワポをコピーさせてもらっていいですか?」とUSBを差し出した。「はあ???」
僕には、はじめ彼の言っている意味がわからなかった。「それはダメだろう、普通」意外そうな表情。彼らからすれば、講義内容のスライドなんて、もう観ているものだしアタリマエにコピー出来るものだと思っていたらしい。なぜダメなのかは多分彼等は理解してないみたいだ。時代なんだろうけれど、この一線は守らないといけないと思った。ケチ臭いおっさんだと思われようとも(笑)。電車の中でFBで呟いたら、賛成意見多数。

戸田から豊洲へ移動して、「若手映画作家育成プロジェクト」NDJC2011へ。有望な若手映画作家をコンペして選ばれた5人の作品。今日は時間の関係で4作品を観た。結論から言えば、どの作品も楽しめたし、1000円とはいえお金をとれる作品であることは確か。カネ返せ!というのは一つもなかった。昔の新人監督の作品というのはどれも頭でっかちで「芸術もどき」ばっかりだったけれど、これらの作品は全然立ち位置が違う。でもこれはとても大切な事だと思う。

①「UTAGE」 やましたつぼみ監督。郊外のカフェバーのハルという中年の女性の話。輝かしい過去と挫折、若い才能への嫉妬、「老い」とか「醜さ」を敢て見せる。ちょっと中途半端な結末なのは30分では仕方ないかな。脚本が空回りしていて、もう少しかな。イマイチ言いたい事は伝わっていない感じがした。元美人の役柄の「つみきみほ」はよかった。それ以外の俳優は。。。。/

②「ここにいる」 七字幸久監督。本日の当番の舞台挨拶。45歳。現場で多くの経験を積んだ人なので安心して作品を楽しめた。蒼れいな、蒼あんなの美人一卵性双生児女優。この子達の美しさは良かったな。ストーリーは単純明快だし焼き直し感は否めないけれど、経験豊かな監督はこの30分という尺のなかで、この蒼姉妹の良さを十分引き出している。ストーリー的につまらない部分もあって、途中眠ってしまい、数分スジの繋がらない部分がある。てか、そういう作品。監督曰く、スリラー仕立てのコメディー(なの?)。蒼姉妹に期待。

③「パーマネント ランド」中江和仁監督。山奥の寒村に住む婆ちゃん。ダム建設で立ち退きを迫られている。息子と嫁、孫達。家族の歴史、絆とは。お約束のテーマだけれど、映像は美しいし淡々と流れる時間がいい。僕はこれは好きな作品。映画というのは「嘘の世界」なんだけれど、嘘の中にも真実がないと「観ちゃいられない」気持ちになる。この作品はうまくその部分をクリアしてテーマを描いていると思った。この監督は巧い。

④「虚々実実」 藤澤浩和監督。就職活動で「思わず嘘を言ってしまう」若者の話。脚本が秀逸。主役の尾上寛之はいい役者だなあ。観客をいつのまにか応援したくさせるオーラを持っている。それが彼の魅力。笑いをとる事に関しては一番ウケていた。藤澤監督は以前から知っていて、贔屓目で観てしまう事をさっ引いてもこの作品はダントツで面白かった。30分間という短いフレームでこれだけのストーリー性を持たせて、観客が「頑張れ!」って主人公に感情移入させる力量は素晴らしい。三谷さん、矢口さん、井筒さん、金子さんなど、今まで彼が関わってきた映画監督たちから学んだことを、ちゃんと活かしているのも素晴らしい。この作品を「名刺代わりに」どんどん新しい作品を作って欲しい。

30分という枠は「短編」という認識だったけれど、これが想像以上に長くてそのコンテンツの多さと深さに改めて驚いた夜。サッカー全日本男子ホームで負け試合/観なくて良かった〜と負け惜しみ。やれやれ。

February 28, 2012

うっそだろ!円高バンザイという話

大学2年の我が家の末娘さとちゃんが春休みにLA一人旅を計画中らしい。カレー屋のウェートレスさんのバイトをして貯めたお金で行くらしい。我が家の娘たちは、長女の「かっ飛び・かなP」を筆頭に「コワいもの知らず」だ。彼女は大学に入る前の春休みに独りでイギリスを旅している。当時はドキドキだった筈だけれど、たった一人でイギリスの田舎でホームステイして学校に行ったり、ロンドンに一人旅をしたことが、今自信につながっているのだろう。海外一人旅をする若者が減少しているという昨今の日本の状況を考えれば、女の子一人で海外に飛び出せる気持ちを持っているのが、親としては一寸嬉しい。かわいい子には旅をさせろ、だ。

「で、往復の航空券って今いくらなんだい?」
「2万5千円くらいかな」
「ええっ!!!!!嘘だろう?」

「嘘じゃないよ。ほら」とネットの情報

サーチャージが5万円位らしい。合計7万5千円。それでも安いじゃないか!

僕も学生時代、バイトしたお金を握りしめて毎年バックパックでアメリカを旅した。考えてみれば合衆国50州のうち35州を歩いたのは、55歳になった今でもちょっとした自信になっている。
あの高揚感、そして楽しくも辛い様々な経験をしたことが、自分の根元にある。あのころの僕からみれば、夢みたいな話だ。

円高万歳!だな。


February 27, 2012

沖縄の女(ひと)

上間綾乃/以前彼女のライブの映像を観てからファン。僕好みのキツメの美人。その時は三線とアコギだけの素朴なライブだったけれど、秘めたパワーを感じた。今回はFBで教えてもらった画像。久しぶりに観たら、やっぱり、いいなあ〜〜〜。琉球弁は全然わからないけれど、雰囲気でインスパイアされる。

February 26, 2012

たっくす・りたーん

画像は昨日の豊洲の朽ち果てた鉄橋の下。極端なトリミングをして画像をいじったらまったく別の世界が見えて来た。面白いなあ。今朝は久しぶりに、ちょっとしたプロットを思いついてメモランダム。実を言うと今年に入ってから、「来ている」感じが何回かあるのだ。実は昨年の311以来、創作活動が全然できなくなってしまっていた。僕の場合、べつに仕事じゃないからいいけれど、今年は少しは出来そうな予感。 

午前中は東京マラソンを観ながら、このところ楽しみながらチビチビと読んでいる浅田次郎の短編集「紗高樓綺譚」(文春文庫):雨の夜の刺客。ああ、しみじみ巧いなあ。休日の午前、ぬくぬく小説の世界に浸る幸せ。

さて確定申告の時期。今年も面倒くさくていやだなあ〜って現実逃避をしているうちに、もう2月の最終週末になってしまい、さすがに午後から重い腰を上げた。領収書の山を整理したり、一年間の収入の書類の整理やら、不動産関係の減価償却やらの計算、さらに家族全員の医療費の整理など。この作業が終われば、ここ数年は申告アプリがあるので数字を入力するだけなのだが、ソコに至るまでが実に面倒くさい。とはいえ、1年間の我が家のささやかな家計を振り返り、家族の健康状態を振り返るいい機会にはなる作業。さてプリントアウトというところで、なんとアプリがフリーズしてしまった。この国税庁提供のアプリは、マックとの相性が悪いことがあって以前も苦労しているのだ。狼狽して再起動したら、途中で保存した筈のファイルも行方不明になってしまった!!どーんと凹むが今までかけた時間を考えたら、入力からやり直した方がいいと判断。ところが2回目の入力をしたら、1回目と還付額が微妙に異なっているではないか!がーーん〜〜〜。ということでミス探し1時間。最終版がプリントアウトできてコンビニのポストに出るまでに約6時間。今年もいくばくかの還付金がありそうで、むふふふ・・・だけれど。そのささやかなヨロコビだけのために貴重な休日がすっ飛んだ。
この画像は黒崎の鼻で撮った画像。FBで公開していたらわりと評判がいいみたいで嬉しい。オリジナルをちょっと修正してみた。

ま&じの土曜日散歩

以前から応援してる映画助監督をやっているF君の初監督作品の公開初日ということで、豊洲のシネマコンプレックスに、じょうじ君と行くことにした。いろんな作品の監督たちの下で修行して来た彼が、今年の文化庁の若手の映像監督向けのコンペに選ばれたというニュースを聞いたのは去年の秋だったか。若者が頑張っている姿を観るのは素晴らしいことだ。彼の晴れ姿を観るべく、神保町から豊洲まで約7kmのウォーキング。神保町からお堀端を歩いて、東京駅をかすめて日本橋へ。八丁堀から月島を通り、橋を渡って豊洲まで。



朽ち果てた鉄橋の錆色が、妙に色っぽい感じ。画像的には面白いテストが出来た。このNEX-5も使いこなしているとは言えないけれど、近いうちにFujiのX-Pro1を買おうかなと考えている。高いんだけれど、一生ものを持ってもいい年齢だろう。写真を撮る事に関して、実は全然自信がなかったのだ。でも、テクノロジーの進歩がボクのような素人でも簡単も「感性だけで」映像で遊べるようになって来た。今更だけれど、その面白さがわかった気がしている。これは凄い発見だ。

豊洲へ到着。少し時間があったので「永利」@豊洲へ。ウォーキング後の乾いた喉に冷たいビールが心地いい!。絶品「椒塩炒蝦」。でも、結論から言えばここでまったりしていた時間が失敗だったのかも。モールのTOHOシネマへ行ってみたら、お目当ての若手映画作家育成プロジェクトは、満員御礼でソールドアウト!!なんてこった!!でも、まあ、よかった。F君に満員御礼のお祝いメールを送り、今日は断念する事にした。新大久保でカンジャンケジャンを食べるか、赤坂の一龍のソルロンタンにするか一瞬迷った後、後者を選択。しみじみ美味しいソルロンタンに大満足だった。

February 24, 2012

February 23, 2012

ぬくぬくの誘惑

雪道を歩くとかスキーに行くとか、特殊な場合を除いて、真冬とはいえ関東でタイツを穿くなんて、じじいクサくでみっともないと思いこんでいた。ジムのロッカールームでも「スボン下」とか「タイツ」を穿いているのは多くは60歳代以上だし、まさか自分が穿くなんて思ってもみなかったのだ。ところが、一昨年くらいにヒートテックの長袖シャツ(これも僕としては珍しい)の素晴らしさを知って、今シーズンは真冬の東北行きのためにヒートテックのタイツを買った。これがもう最高に快適でぬくぬくと気持ちいい。今冬は例年以上の冷え込みだったことと、ウォーキング用のエクササイズスパッツを穿いて抵抗感がなかったことで、こちらに帰ってからも日常で手放せなくなってしまった。ま、だれに見せる訳でもないのでいいのだけれど(笑)。少し春めいてきた感じがする昨今、いつ止めるのかは思案中。それにしてもすごいぞ、ヒートテック。これは偉大な発明と言えるだろう。

ちなみに、ヒートテックの原理は

1.保温:中が空洞の糸を65%使っており、空気層の断熱効果であたたかさを外に逃がさない。
2.ドライ:吸収した汗は、表面積の大きな繊維によって拡散し、すぐに乾くので体の冷えを抑える。
3.発熱:吸湿性に優れた特殊な綿が、体から蒸発する水分を吸収して熱エネルギーに変換し、素材自体が温かくなる。

なんだと。へーーー。

February 22, 2012

コッポラのメルロー


LAで公認会計士をやっている幼馴染みから頂いたワイン。婆さんになったそれぞれの母親が「ママ友」で、今でも仲良くしていることもあって、最近になってそれぞれの母親のケアのことで頻繁に連絡を取り合っている。いくつになっても幼稚園の友達で「きみちゃん」&「みっちゃん」の仲なのだ。それにしても、いい歳のオッサンたちになっても、こうやって幼馴染みと付き合っていられることは有り難い事だ。

Fコッポラ監督の実家のワイナリーのメルローのブルーレイベル。豊潤で円やか、乾燥した干しぶどうの香りがした。何ともいえない「懐かしい」感覚がした。

February 21, 2012

きちっとした国、ニッポン

世界中の先進国を見渡してみて、これほど豊かで安全で清潔で便利な国はない。多少の問題はもちろんあるとはいえ、そこに住む僕らは真面目で、正義を信じ、法律や慣習を守り穏やかな生活をしている。ダントツに素晴らしい国なのだ。最近、格差社会といわれつつも、他の国と違って、ごく一部の特権階級と大部分の貧しく辛い生活をしている人たちで構成されているわけではない。
争いや諍いを好まない、平等で公平で公正で平穏無事な社会なのだ。

電車は時間通りに動き、電気・ガス・上下水道は何の問題もなくふんだんに使えて、ゴミの収集や清掃も滞りなく行われている。この国では学校も、会社も役所も、自営業も自由業も、アウトローさえも、「日本という国のルール」から大きく外れることなく、それなりの幸せを共有できている。つまり、国民のどのセグメントでも、一所懸命&真面目に生きている人が大多数を占める社会。この国の素晴らしい文化や蓄積した富、民度の高さは、ちょっとやそっとでは揺らぐ事はないだろう。

どん底の生活を強いられた終戦後から高度成長期、バブル崩壊、失われた20年、そして大震災、原発事故を経ても、それが維持できているのは奇跡に近いことなのだ。

最近この国は、自信を喪失して自虐的になっているかもしれない。
でも僕は全然心配していない。むしろ日本という国の素晴らしさをもっと自画自賛していいと思うのだ。

やっぱり、こんな素晴らしい国は、世界中のどこにもない!

メンチカツ「完成形」だと思う


画像は、今夜家族で行った緑が丘8・1/2のメンチカツ。ある意味「完成型」だと思う。美味しそうに撮影できたのでアップ。僕が料理好きであることが話題になり、かみさんがマダムに「美味しいんだけれど、酔っ払って作るのでちょっと塩っぱいことが多いの」。それを聞いたマスター曰く「味見はしちゃいけないんです。味は目で見る」だそうな。達人のお言葉/w。

February 20, 2012

夕焼けセンチメンタル


神々しい夕焼け。i-phoneにて病院から撮影。
子供の頃から今に至るまで、僕はどれだけの夕焼けを観て来たのだろう。

この美しいグラデーションを前にすると、誰もが言葉を失い敬虔な気持ちになる。


何とも言えない切ない気持ちになるのは何故なんだろう。

心静かに「すべてを」祈りたくなる。

記憶の深い底にある、感覚が刺戟される「何か」
sympathyというかawe-inspiringというか。。。

過去はどこにもないし、未来はだれにもわからない

確定申告の時期になって、今日こそ始めようと思っていたのだけれど、そんな状況になると全く関係ない本が読みたくなり、さらにネットでどうでも良いことを検索し始めてしまい、結局午前中は終わってしまった。知的浮遊の時間といえばカッコいいけれど、現実逃避にほかならない。午後からジムで20本1000m泳いで帰って来たら、今度は眠くなってしまい昼寝。結局全然書類の整理は出来ず、というか完全に逃避した。この「今日こそやろう!」と自分で思いつつも、まだいいや逃げちまおう!と確信犯的に思っているのは、自己防衛反応なのだ。つまり、初めからやるつもりはなかったという気持ちの後ろめたさに対して、自分へのいい訳を作っている。「ま、いっか。そのうちなんとかなるし」こういうことって割とある。学生時代には試験前にかぎってどうでもいいような小説が読みたくなったり、学会の発表準備もぎりぎりまでやらなかったりする。で、本当になんとかなってしまうのだ。

誰だって保留があるからその「ハンドルの遊び」の中で生きていける。

昨日のモリー先生の台詞の余韻に浸りながら、つらつらと考えた。
今を真摯に生きなければなりません。はい、おっしゃるとおりです。でもね、だからこそ、「ま、いっか」もアリだな、と。

誰もが未来はわからない。時間とは連続性の体験なのだ。今の自分に言い訳する事で自分に猶予を与えて安心している。

高橋秀実さんの「結論はまた来週」のなかに「来年は間違いなくよい年です」というエッセイがある。

要約すると、「我々は今より前のことを「過去」と呼んでいるが、実は過去というものはどこにもない。時間と空間は別のものなのに、我々はしばしば時間と空間を置き換えて捉えてしまう。例えば「時間が空いている」などと、連続的な時間の流れを空間的なものとして表現する。しかし、哲学者・大森荘蔵は看破している。「過去の過去たる所以は、過去形の表現である」と。過去形表現の言葉にする事によって初めて過去を体験すると。「今」という瞬間は意識したとたんに過去になってしまうので、決してそのものを表現することはできない。表現できるものは「過去形の過去」と「未来形の未来」だけなのだ。

夜はかみさんと神保町へ。新調した眼鏡を受け取りに三省堂へ。外出していた娘と落ち合って、自由が丘のトラットリア・チーボでディナーすることになった。まずい、昨日&今日とカロリー過剰だ。今週は身体を絞ろう!

未来は誰にも判らないけれど。いや、だからこそ、だ。

February 18, 2012

「モリー先生との火曜日」

NIftyserveの初期のころからの旧い知人であるYさん。CXのアナウンサーだった人で、偶然なんだけれど中学の5年後輩。彼が以前から一所懸命サポートしている音楽朗読劇のモリー先生との火曜日に行って来た。
原作ミッチ・アルボム。ALSに侵されたモリー先生(光枝明彦)の「人生の授業」。教え子であるスポーツライターであるミッチ(吉原光夫)と彼の妻のジャニーン(土居裕子)へ語りかける。生きているという事、人生、愛、友人、兄弟、老いる事、死への恐怖についてなどなど。音楽朗読劇なので、スペクタクルな場面はなく淡々と話は進む。進行とともに胸が締め付けられる感じなるのだけれど、最後は不思議にほっと安心できる感じというか。

「誰でもいつかは死ぬ事をわかっているのに、誰もそれを信じていない。」
「今日なのかい?小鳥さん。準備はいいか?真剣に生きているか?自分が好きか?後悔はないか?」
と肩に止まらせた鳥にむかって、毎日問いかける有名な台詞。

いつか死ぬ事を認めていつ死んでもいいように準備して真剣に生きる事。
どの世界どの時代の誰にとっても真理だ。今日あらためて心に響いた。

ALSという進行性の難病に蝕まれたモリー先生が、悲嘆していない訳がない。でも彼は前向きに人生の最後の時間を過ごしている。
徐々に動かなくなる身体、様々な症状を「受容」し「離す」という台詞。これも僕の心に響いた。
「辛い」気持ちを辛いと正直に吐露し、その苦しみの中で「もう十分苦しんだ、だからもういい、それを離そう」
日本語だとtoleranceのニュアンスが伝わらないのだけれど、「苦難を認めて、自分の受難として受け入れ(神に許しを請う)」という感じか。
シュワルツという名前から想像するにドイツ系ユダヤ人であるモリー先生の人生哲学。

つまり、般若心経 なのだな。

涙ぼろぼろの舞台になるのかと、実は思っていたのだけれど、じわっと来たのはどれもストーリーとは全く関係ない台詞で感情移入したところばかりだった。
むしろ、「ふーーむ」とか「なるほど」とか、深く考え込まされる場面や台詞が鏤められている舞台。

朗読劇は以前からあったらしいが、この作品のようにミュージカルというのはユニークらしい。音楽監督とピアノの小原孝、バイオリンの真部裕は素晴らしかった。
シンプルで上品な舞台もこの作品に似合っている。

終演後、モリー先生の息子であるロブ・シュワルツさんが登場して来て行うQ&Aは蛇足というか、余計なお世話。僕らは「モリー先生との火曜日」という作品を観に来ている訳で、べつに現実のモリー先生がどうだったのか?について知る必要もないし、ましてやその息子の言う事になんの興味もないし(苦笑)。現実に引き戻されて価値観の押し売りをされたみたいで、せっかくのいい芝居の余韻に浸っていたい観客にとっては、最悪の演出だった。百歩譲っても、素人に話をさせたいのであれば、あの「仕込み」は中途半端だし、進行は下手だし、通訳もダメ・・・これでは客にとってはいい迷惑。それが本当に残念で、好演した役者さんが可哀想だった。

February 17, 2012

「恋愛ニート・忘れた恋の始め方」

TBS ドラマ「恋愛ニート・忘れた恋の始め方」
観るとはなしに観てしまったドラマ。仲間由紀恵ってあの「固さ」が魅力なんだな。どのドラマでも一所懸命コミカルな役を演じる。ちょっとでもシリアスな役をやると、鋭角すぎて尖ってしまうんだろう。だから、わざと「芝居がかった」芝居をしてる感じ、というか。好みはわかれるだろうけれど、僕は嫌いじゃない。「真面目」なんだと思う。もうちょっと色気と艶っぽさがあれば鉄板なんだけど。燃えるような恋愛は引いてしまうけど、異性にすごく興味がある。そのくせ一歩踏み出せない。そろそろ身を固めたいとずっと思いつつ、昔でいうところの婚期をのがしそうな「恋愛ニート世代」という設定。これって、今の30−40代の男女だなあ。生活が便利で快適すぎるから、恋愛のように面倒くさくてリスクがあってパワーを必要とするもののプライオリティが相対的に下がってしまう。このあたりの社会学的な研究分析はいくらでもネタがありそうだ。その意味では時代にぴったりのドラマ。大ヒットはしないだろうけど共感は得られるかも。どんどん恋愛しないような社会に未来はない!独身男女諸君、もっと恋愛しなさい!

今年の家族からのBirthday Card。ゆっつん作成。わはは。

February 16, 2012

はやぶさ 遥かなる帰還

研究日。いつもの往診の帰りに南町田グランベリーモールで「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映)主演:渡辺謙、江口洋介、夏川結衣、山崎努、吉岡秀隆。先日の川口先生の講演のイメージが残っているうちに是非観ておきたかった。豪華なキャスティングで、渡辺謙はさすがに川口先生をうまく演じていた。ま、ちょっとかっこ良すぎるけれど/w。テーマは「絶対にあきらめない日本人」。でも川口先生が、なぜ、どうして、どういう理論武装をしてその決断をしたのか?が、すこーんと抜けていて(というか描き切れていない)。川口先生が言っていた神社にお参りに行った話が、飛不動でのシーンにかぶるんだろうけれど。それと、たぶん実際の現場であったであろう「じりじりと胃の痛くなるような緊張感」が描き切れていない気がする。とはいえ、映画を通して日本人の職人芸、真面目さ、技術力など世界に誇るものだと誇らしい気持ちになった。

川口先生御本人が言っておられたように、本体の模型を実際に作ってあったり、CGもかなりのレベル。でもエンディングでもっと盛り上げて泣かせてくれるのかと思ったのだが、これが逆に実にあっさりしていた。たぶん本を書いた人たちはもっとドラマチックなドラマを期待してたくさん取材したんだろうけれど、現場の人たちは淡々と冷静に事に当たってことなんじゃないか?映画としてのストーリー性を作るために、無理矢理ドラマっぽくした感じになったのがちょっと残念。渡辺謙は、さすがに川口先生のあの飄々とした感じを上手く演じていたと思う。☆☆1/2。未来のあるこども達に観て欲しい映画。

蛇足ながら、「遥かなる帰還」って日本語的におかしいと思う。「遥かなる」に続くのは「道」「旅路」という時間的空間的に距離感のあるもののハズで、「帰還」は合わない。「遥かなる旅路の果てに帰還する」のだ。制作サイドで、このタイトルが問題にならなかったのが不思議。揚げ足をとるようだけれどこの辺りは大事にして欲しい。老婆心ながら。

はやぶさ関連では、3作品作られていて、竹内結子、西田敏行の「HAYABUSA」(20世紀フォックス)は去年秋に観ている。こっちのほうが楽しめたかな。

February 15, 2012

55歳の誕生日

55回目の誕生日。今までこれほど多くの人たちにお祝いのメッセージを頂いた事はないと思う。FBの世界の繋がりはかつてない広がりを与えてくれる。考えてみれば凄いことだ。会った事もない人でもFBのやり取りで、リアルで出会っている人たちより親密な感情がある。本当に有り難いことだ。僕がよろよろヨレヨレの爺になった時に、ソーシャルの地平線には何が見えるんだろう?

February 14, 2012

ポートレイト撮影:なるちゃん体験

人生の折り返し地点もとうに過ぎた。明日のBirthdayで55歳。
その昔ならば会社の定年の歳なのだ。僕的にはまだまだ未熟なんだけれど、人生70年くらいの昭和の時代には、50歳代は、大人だったのだろう/w。
今さら誕生日に特別の思い入れのある年齢ではないけれど、今年はThe GINZA 資生堂にフォトスタジオがあることをFBで知ってポートレイト写真を撮影してもらうことにした。

というか、僕は自分の写真が大嫌いだ。たぶん自意識過剰なんだと思う。カメラを向けられると引きつった笑いになってしまい、それがたまらなく嫌なのだ。


で、The GINZAのフォトスタジオに先日行って来た。予約は1時間枠。フォトグラファーは妙齢の美女。若いけれど「仕事出来ますオーラ」が出ている。「そのまんま撮って欲しい」という僕の希望をお願いしてから、背景とライティングを設定して撮影開始。女性とちがってお化粧もないし、ハゲているからヘアメイクもないので、楽/w。

彼女と助手の女の子(大学生)と他愛のない雑談をしながら、いろんな設定や目線でバシバシ撮影していく。このリラックスしつつ、一気呵成に行くのがプロなんだね。従来の写真館(死語)で撮る「記念写真」とは似て異なるもの。実際の撮影は30分間くらいでたぶん100枚近くは撮影していると思う。僕みたいな素人相手でも、さすがのプロの仕事。これは参考になった。

撮影終了後、すぐにPCの画面でモニターしながらどんどん選択して最終的なものを決めていく。さすがデジカメに時代だ(今さらだけど)。今回は柔らかめヴァージョンと固めヴァージョンの2枚を選んだ。

へー、僕ってこんな顔をしているんだって、ある意味驚きがあった。なるちゃん体験。この画像は、オリジナルを白黒加工したもの。次回はヌードを撮ってもらおうっと(うそ)。

February 13, 2012

川口淳一郎教授、講演メモランダム(未整理)

ものつくり大学特別公開講座
はやぶさ、そうまでして君は
生みの親が明かすプロジェクト秘話
JAXAシニアフェロー 宇宙化学研究所 宇宙航行システム研究系の研究主幹教授 川口淳一郎

遥かなる帰還 東映
1970/2/11おおすみ打ち上げ

はやぶさ 20世紀フォックス

おかえり、はやぶさ 松竹

小惑星探索で何がわかるのか?
地球の起源
地震の手掛り
山が崩れて谷に落ちる、重力の作用、地平の平準化、丸いー重力がある。内部に圧力が高い、中心は重い、表面は例外的に軽いもの
地震はプレートの動き
地球の中身を知る必要がある。ーー小惑星

イトカワ s 型
c型小惑星 炭素のc
生命の起源の探求

300ミクロン の粒子 200

O17 O18 比率は隕石比率と同じ。地球外物質である。証拠!
46億年前の試料

糸川英夫博士は中島飛行機の隼の設計をしていた

Asteroid Take out mission. ATOMも候補

MUSES.C はやぶさ計画
小惑星に送ることはユニークだった
NASA に取られそうになった
チャレンジだった
1986年にすでにサンプルリターン計画 があった

2003・5 打ち上げ

宇宙研 変人ばかり
見えるものはみな過去のもの
これまで学んだものは練習問題だ

こうすればできるという文化

やれない理由 やらない理由はいらない

やれる理由をさがせ
不安なことだらけだった

政府
仮定法で評価してくれた

教科書論文には過去のもの

ゴールを見据えて必要なことを拾い読み

シナリオができた時点で半分以上終わっている

意思決定メカニズムはない。この場がみなさんの意見を決めるのだ

のぞみ火星周回1998 結局不成功
いろんな失敗

無知の知
失敗した時にはじめて知る 無知の知を知れ!

失敗体験ばかりだとトラウマ、成功体験だけでは教訓は身につかない
ジュニアとシニアが一緒にがんばること

早めに引退して後進と共同で仕事をする
Site first 現場第一

迷うくらいならどっちでもいい

二つの選択肢、迷うくらいならどちらも最適な策に近い
究極の最適化の極意

How ばかり学ぶ
Whatは知らない

間に合えばいい、、、!!!!今日のこと

ルールに惑わされるな

片道3億km 電波100分 精度 の凄さ

2005年11 26 2かいめの着陸

モティベーションを落とさないように、毎朝お湯をいれていた。

7週間目に電波をみつけた

2009-11 イオンエンジンの寿命
奇跡

運を拾うかどうかは才能

不幸を嘆くより、いかに自分が幸せか知る方がいい

6/13 hayabusa 地球の写真

カプセルチームの寄せ書きがあった


そーらー電力セイル のハイブリッド推進
m型小惑星をめざす 天然の精練所 インジウムなど

深宇宙港という考え

いつまで人間をミサイルにのせて打ち上げるのか?

宇宙きと航空機の境界がなくなる未来

世界一をめざしたのではない、世界初を目指したのだ
世界のトップに立つとどいうしていいかわからないのだ。
2番文化がしみついている
格付けから脱皮できる国になれ

インスピレーションの欠如

アメリカの大学院生はほとんどが外国人
帰化してアメリカを支える

はやぶさで自信をうまれれば
論文をかくだけの研究者はだめ

耳のないせんべいを作ろうとしないことが問題

技術より根性
忍耐だけではだめ
アイディアで変革をinspiration for innovation
From production to creation

人材育成!
高い塔をたててみなければ地平線は見えてこない

忍耐だけでなない、できるという自信がたいせつ

Think different

自信と希望

自分に代案があって初めて意見を言うべきだ
厳しさから目を離さない。
協調性のあるリーダーなんているはずがない

研究は終わりがないが正解がある
プロジェクトは正解がなくていい。見切りができる必要がある。
研究とプロジェクトは正反対

飛んでなんぼのものである。



iPadから送信

日本の至宝/はやぶさLOVE(その1)

午前の外来が異様に忙しく、予定時間ぎりぎりに飛び出して昼ご飯抜きで、自由が丘へ走った。電車に飛び乗りなんとか渋谷経由で湘南ライナー特快で一路、大宮へ。SSUの菅谷君の計らいで、彼が教えている「ものつくり大学」の公開講座で川口淳一郎教授の講演会へ。以前にここで何回も書いたように、僕は以前から「はやぶさ」に対してものすごい憧れと尊敬の念があって、この壮大な(というか空前絶後のスケールの)プロジェクトを統括して、リーダーとしてそれを完遂させた川口さんに対して「神」を観ていた。そのくらい憧れの人なのだ。だから月曜日午後の講演会のお誘いが来た時(普通に考えれば絶対に無理だ)に万難を排して、彼のお話を伺おうと思ったのだ。そのくらい希有で貴重な機会だから。

ということで、渋谷で飛び乗った埼京線。12号車。予定では13時47分に大宮到着の予定。講演開始は14時なので、改札口から急いで歩けばなんとか開演前に会場入りする事が出来るギリギリの時間なのだ。iphoneでメールを確認し菅谷君に大宮駅に迎えに来てもらうことを確認してから、ふと真正面のおっさんと目が合った。おたがい「おっ?」という顔。彼はバックパックを前に抱えてマスクをかけているので顔はよくわからないが、どこかで会った事のある人みたい・・・。

川口さん??よく見てみると、白髪、金縁の眼鏡、小柄。研究者というか理科系学者特有のオーラがある。

たぶん「間違いない」

でも考えてみれば、開演ぎりぎりで会場に滑り込もうとしている僕と同じ電車に、その講演をする張本人が乗っているハズがないじゃないか!

僕の場合、講演でも講義でも司会でもライブでも、出番の1時間くらい前に到着していないと落ち着かない。
その感覚からすれば、別人か???

その場で、菅谷くん、星くりくんにメール

「川口先生が僕の正面に坐ってる!!!! /w」

「そんな訳ないじゃない!もうすぐ開演なのに。。。」という当然の反応。ま、そうだよな。。。

そのうち、赤羽を過ぎたころから彼は目を瞑ってうつらうつらし始めた。すっごい余裕だ。

ん?やはりそこら辺にいる、ふつうのオッサンではないか?という疑念。

「僕が間違っていないはずはない」=> 間違っているに違いない

へんなの/w

僕の頭の中は混乱しながら、電車は大宮へ定刻に到着した。

僕は、ほぼ同時に立ち上がったオッサンに勇気を振り絞って話しかけた。間違いなくそのオッサンも僕を意識していたみたいだ(だって目が合っているから)。

「あのう、私はXXXと申します。失礼ながら川口先生ですか?」

ふふふと笑って「ええ、そうです」と彼

「ああああ、やっぱりそうですかあ!!僕は今日の先生の御講演をお聴きします。楽しみにしています!」と。ここまでで精一杯/

以前、浅田次郎先生とともPの中公パーティで隣になった時と同じで、憧れの人の前では「乙女のように」(爆)何もしゃべれなくなってしまう!

でも、今日は数秒だけでも声をかけられてよかった!

その後、改札口まで憧れの人の半歩後ろを一緒に進む。

迎えの人を捜している様子の彼に「あ、先生、出口はこっちみたいです!」と僕。

よほど僕を怪しいオッサンだと思ったんだろう。「はあ」とか「ええ」とか話すだけで、会話にならず(当たり前だ>笑)、迎えに来ているであろうスタッフを捜す彼。

彼がPASMOを清算しているところで、星くりさんと合流。そうこうしているうちに菅谷さんとも合流。

川口先生とはぐれてしまった。

開場直前なので急いで会場へ。冷静になって考えてみれば、一緒に駅に着いたんだから焦る事は全然ない(笑)んだけど。
会場に入り座席に着いても、あのオッサンが本当に川口先生かどうかがの確信が持てなかったのだ。

果たして、登壇した人はさっきまで僕の目の前で居眠りをしていたオッサン、その人だった/w

川口淳一郎先生の話はすばらしかった。珠玉の言葉の数々。素晴らしい90分間だった。
内容についてはしっかりとメモったので、自分なりに熟成してから後日アップする予定。
今夜はその余韻に浸っている。

菅谷くん、本当にいい機会を与えてくれて有り難うございました。今度ゆっくり飲もうね!
夢の中のような信じられない話なのだ。

February 12, 2012

眼鏡を作った午後

昨日は、人生初の「山手線一周ウォーキング」。ロキソニンテープを体中に貼って、ぐっすり気持ちよく熟睡した。でも目覚めたら、54歳のおっさんの身体は正直だ。起床時にバリバリと音がした(笑)。朝のストレッチをいつもより入念にして、マッサージチェアで4−5クールしてしまった。昨日のブログ記事が悪い冗談みたいな気もする。この「カラ元気なのに弱気という立ち位置」がオッサンなのだ。そこそこ社会で経験を積んで、誰に後ろ指を指される事のない「常識」もあるし。でもねえ、マッサージチェアーで「気持ちいい〜〜〜」なんて、惚けたように二度寝するのは、ジジイ前期なのかもだ。

人生を楽しまなくては。

昼ご飯は二女ゆっつんと二人でOsteria Ryuka 渡り蟹のパスタ、アメリケーヌソース。トマトクリーム味の濃厚なソース。かみさんは体調不良、朝食抜きだったのでがっつり美味しく頂いた。たまプラーザは手頃なイタリアンがたくさんあって激戦区。これは僕ら住民にとって幸せなことだ。ここんちは、リーズナブルで高CP値だと思う。頑張って欲しいお店。

午後から軽めにジムで泳いでアクティヴ・レストをしたらスッキリした。かみさんとゆっつんと合流して、神保町れんず屋へ。ここんちはフレームを持ち込むとレンズを交換してくれる。親切で丁寧な対応で好印象だった。かみさんの眼鏡のレンズ交換をしたら、三省堂の中にある売り場が移動するのでフレームが70%オフとのこと。んじゃ、寄ってみようか?ということになり、三省堂へ。そろそろ今の眼鏡に飽きていたこともあって、僕の遠近両用の眼鏡も作ってしまった。眼鏡作りは、いい気分転換になる。

タイトルの「眼鏡を作った午後」。わざとフォーカスをぼかしてダサげなフレーズ。でもなんかドラマがありそう(笑)で、意味深な感じがする(けど全然意味がない/Ww)のが面白い。

February 11, 2012

わりとあっさりクリアしてしまった

建国記念日の休日。天気よし、気温まずまず、体調万全、準備万端ということで、ちょっと前から興味があった山手線一周パワーウォーキングに挑戦する事にした。ネット上では、ルートもアップされているし、いくつか記事(コレとかコレとか)があって、どれも12時間とか14時間とかかかっている。40kmくらいだから、ボクの普通のパワーウォークのスピードだったら、休憩を入れて8時間を目標とした。

7:45渋谷をスタート。山手線内回り。渋谷、恵比寿、目黒までは全然楽勝でずんずん進む。大崎周辺は道が分かりにくい。天気はいいのだがやはり風が冷たい。汗をかいた身体が冷えてしまい、いつのまにか歯の根があわなくてガチガチと震え始めたので、初めてのストップ。品川9時、プリンスホテルで一回目の着替え。休憩なしですぐに歩きはじめた。こういう長距離は、元気な時にどこまで進めるか?が非常に大切だ。これは今年の正月の「たまプラ〜スカイツリーのウォーキング(36km)」で経験済み。

品川、浜松町、田町。この辺は逆に何もない(人も殆ど歩いていない)ので「飽きてしまう」。いろんなこと(本当に下らないことから、かなり高尚なことまで)を非連続的に考えながら(というか感じながら)ずんずん進む。新橋から有楽町。ちょっと娑婆に帰って来た感じ。この辺りでかなり空腹感を感じるが、まだ11時前なのでマトモな店は未だ開いていない。そのまま進む事にした。15kmを越えた辺からナチュラルハイな気分になってくる。実に気持ちいい。それなりに身体的には厳しいのだけれど、精神が浮遊するというかニコニコへらへらと笑みが出てしまう(怪しいおっさんだ)。

右前足部の痛みと股関節の張りがこの辺りから出て来たけれど、ここで止まるとさらに辛くなるのだという経験則がある。ちょっと前傾した姿勢を意識して、腕を振って肩甲骨を進める。コレまでのパワーウォーキングから、歩きながら「往なす」方法を会得している。神田から秋葉原は人気のない寂しい道だ。秋葉原万世橋の「万世」で好物の排骨ラーメンでチャージしようかなと漠然と思っていたけれど、予定より15分早く開店前に到着してしまった。ラーメンは食べたいけれど15分時間を潰すのがもったいなくて、そのまま御徒町/上野へ向かう。人出が多いのでその合間をぬって歩くので気を使う。上野でそろそろ空腹も限界となり、11:45上野大勝軒でチャーシューメン(麺少なめ)を頂く。冷えきった身体にしみ込む美味しさ。今日初めて坐って休んだ。

上野を越え、ショートカットに鴬谷のラブホテル街を通り抜ける。「お仕事」を終えてラブホテルから出て来た御姐さんと目が合ってしまった/w。鴬谷ってかなりディープな場所なんだな。だけどその通りに、ふつうに子供とか買い物袋をもったおばちゃんなんかも歩いているのが面白い。谷中霊園をかすめて上野桜木を通り過ぎ日暮里、西日暮里、田端を山手線内側をちょっとショートカットして、不忍通りを上って千駄木へ。さくちゃん宅の近くだ。同じ文京区で育ったのにこの辺りは全然土地勘ない。子供のころの「世界」というのは、半径1kmくらいなのだな。道の不安を抱えながらも方向感覚をたよりに、とっとこ進む。このあたりからじんわりと左足小指に痛み。マメができたらしい。この時点で30km。巣鴨のドトールへ入り2回目の着替え&トイレ。ホットココアで温まったら、10分くらい眠ってしまった。

さて最終1/3だ。13時すぎ。ここからはある意味慣れた場所。駒込〜巣鴨〜大塚〜池袋。すごい人出の池袋を越えて明治通りを南下する事にした。この時点でゴールが見えた。ゴールが見えれば多少辛くても進む勇気がわいてくるものなのだ。目白>高田馬場>新大久保>新宿。明治通りなので山手線よりちょっと内側のルート。建国記念日という事なのか、明治通りに右翼のバカと警察機動隊の大群。さらには原発反対のデモも重なって有象無象が入り乱れてワイワイ叫んでいる。ボクは基本的には右寄りだけれど、大音響でがなり立てるあのバカ右翼はみっともないし、原発反対の妙に唯我独尊的で断定的な言い方&ヒステリックな女の絶叫は最悪で、ボクはどちらも大嫌いだ。あの態度ではマトモな議論はできないだろう。そんな騒ぎと人混みでスピードが出せなかった。代々木>原宿。ここからは一気に明治通りで出発地点へ戻りフィニッシュ。達成感あり。でも正直にいえば、それなりに大変ではあるけれど、「えっ、こんなに簡単に達成できちゃうの?」という感じ。ゴールに達したら余韻に浸るより、すぐに次がしたくなる。たぶん僕は欲深いんだと思う。子供の頃からそうだった。

Prontoで生ビール。ここで最後の着替え。トイレの個室でごそごそと着替えているのは、かなり怪しいオッサン。べつに悪い事をやっている訳ではないけれど、何故かどことなく後ろめたいのが、あなおかし。
移動距離40.71km 移動時間6:52 平均ペース10:08/km 消費カロリーは3123Kcal.

帰路ジムに寄り、ジャグージでまったりしてからサウナ&水風呂に入る。緊張がゆるんだのか、ジムから出たらどーんと疲れが出て足が重くなってヨチヨチと歩く事になってしまった。まあね、55歳だもの、しかたないか/w さて、次は100kmウォークか。今年中に達成できるか? ポイントはCWXのスポーツタイツ、Keenの靴、靴下、着替えと休息のタイミング、食事と水分補給。これらは必須だけれど、あとは季節だろうな。夏場はキツいはずだ。

February 10, 2012

やると思えばやれる歳/あとはタイミング

「ALWAYS 三丁目の夕日1964」に感激して、被災地で苦労しておられるおじいちゃん&おばあちゃん、おじさん&おばさん、こども達にこの素晴らしい映画を観てもらいたいと心から思った。この映画はいろんなご縁があって、話がどんどん進んでいる。この年になると、いろんな繋がりがあって様々な繋がりの中でとんでもないパワーを出す事が可能だ。「やれるかやれないか?」という話ではなく、ウチらがやると決めたら実現可能、あとは「どうやってやるか?」というプロセス(だけの)の問題になる。今夜はロボットの加藤さんと作戦会議@自由が丘「とよ田」。うまうま

February 9, 2012

手帳新調ワクワク記入

さとなお君つながりでお知り合いになった佐々木かをりさんから、アクションプランナーと彼女の著作を頂いた。今年の暮れ頃からアナログの手帳の良さを再確認して今年から数年ぶりにI-CALなどのデジタルデータと手書きのアナログデータを試しに併用してみようと思っていたのだ。実は高橋書店のプロデューサーのOさんから「日本で一番売れている手帳」もすでに頂いていて、すでに試しに使っていたのだけれど、彼女の本を読んだら「これしかない!」と、本日手帳の移行を敢行してしまった。浮気者のワタクシ。
オレンジ色をリクエストしたら、思い描いていた通りの手帳が届いて、佐々木さんの心遣いに感激した。唯一の難点は大きいこと。タダでさえ重くてダウンサイズしたいと思っている鞄の中身がまた増えてしまった。仕方ないけど。手帳を新しくするとワウワクする。

午後はThe GINZAにて撮影。これもちょっと新しい試み。後日あらためて記録しておく予定。夜はトリウミ弁護士と五反田「風」で呑み。ずんずん話を進めることになった。帰宅してFBにて、助けあいジャパンの根っことなる「はげましブラザーズ」改め「砂肝ブラザーズ」の深夜ネット会合(爆)。充実の研究日。

February 8, 2012

お茶めなおじさん達の夜

小学校の同級生6プラス1で飲み会@湘坊(シャンファン)汐留カレット。ここんちは天厨菜館の支店だけあって、美味しくてなんと飲み放題でCP値最高。ユニークな黒酢豚、〆の担々麺までしっかりと頂いた。

今夜は「ALWAYS三丁目の夕日1964」のExPのO君を囲んでの作品大ヒットお祝い。あの映画の話から始まり、あの当時の出来事、モノ、人、テレビ、映画、音楽などなど止めどもなく続く会話であっという間の3時間。それにしても「お茶」の教育はユニークだったんだろうな、こんなお茶めなおじさん達になるべく教育したんだから。

February 7, 2012

神保町のカレー屋さんまとめ

こんなサイトがあるんだ。僕にとっては地元的な街「神保町」でもまだまだ知らないお店があるもんだ。メモとしてはりつけておこう。

2月の雨の朝に

2月の雨。

少しずつ夜明けが早くなってきた。
立春を過ぎて降る雨は、少しだけ春の匂いがした。
1月の決意と3月のときめきの狭間で、2月はいつもあっという間に過ぎてしまう。

あ、この感覚。

来たかな?

February 6, 2012

神社仏閣、仏像好きの血が騒ぐ

実は、静謐なお寺の境内とか、古い苔むした庭が好きだ。仏像を眺めるのも好き。昨日国立博物館の国宝仏像を拝顔していたら、むらむらと火がついてしまった。画像はちょっと前の雑誌ムック。今年こそ神社仏閣巡りしてみたいものだ。

February 5, 2012

北京故宮博物院200選展@国立博物館

(ハックルベリー・フィン1972のHPが現在都合により閉鎖中です。新しいデザインで復旧する予定ですので、乞うご期待。しばしお待ちを!)

5時半起床。天気もいいし寒さも厳しくない。今日は山手線一周パワーウォーキング40kmを計画していたのだが、朝ルーティンのストレッチをしたら右の前足から中足部の痛みと腰の張りがある。昨日のウォーキングの影響か?3分くらいどうしようか悩んで、中止とした。身体的にストレスをかけてムリする事は百害あって一利も無い。この年齢になって今さらオリンピックに出る訳でもないし(笑)。山手線作戦は決行するなら初回は翌日が休日のほうがいいだろうと自分勝手に納得した。

ということで、9時のジムの開館とともに入ってガラガラのプールできっちり30本1500m泳いだ。爽快。サウナですっきりしてから、有楽町に向かい丸の内の「インデアンカレー」 
関西では有名なチェーン店の東京初出店だそうで、前から食べてみたかったのだ。一口目はちょっと甘めに感じたのだが実はかなりスパイシーで濃厚。評判になるだけあって流石の美味しさだった。毎日食べたい味ではないけれど、近くに寄ったら思い出してどうしても食べたくなる感じ、というか。

東京駅から上野に向かい「国立博物館」平成館で開催中の「北京故宮博物院200選」展へ。台北の故宮博物院フリークの僕としてはやはり北京の紫禁城の故宮はmustだったのだが、忙しくなかなか行く機会がなく諦めかけていたので今日はいい機会。清明上河図は展示は終了していて残念ながら写真のみだったが、十分面白かった。浅田次郎の蒼穹の昴とその一連のシリーズに描かれている清朝の煌びやかな宝物。小規模ながらよくまとまっていて、台湾の故宮博物院には及ばないが興味深く鑑賞した。特筆すべきはバーチャル故宮・紫禁城の映像。非常に凝っていて素晴らしかった。



国立博物館のロビーのソファは素晴らしく快適で配置も絶妙。天井の高いロビーはライティングも心地よく設定されていて、あまりの気持ちよさにいつのまにか30分くらい眠ってしまった。休日の午後に博物館で昼寝、という新たな楽しみを発見/w。博物館や美術館巡りをしてみる楽しさを再認識した。

ハックルベリー・フィン1972のHP都合により閉鎖中です。新しいデザインで復旧する予定です。しましお待ちを!

February 4, 2012

ゆんりん(雲林)パインで至福の時間

自由が丘から神田までウォーキング 16.5km 2:47:49 Ave 10:08/km 1156kcal消費。全然楽勝だった。ああこの程度では満足できない身体になってしまったのか(笑)。今日も6-7km目黒を越えた辺からナチュラルハイでルンルンで快調に歩いた。お堀ばたは人が多くてスピードが出せずに時間がかかったけれど、急ぐ必要もないし楽しみながら歩いた。

というのは、今夜はハックル仲間で食事会@神田雲林。ヌーベルシノアを堪能した。どれも美味しく大満足だった。唯一の不満は隣の団塊世代のクラス会の連中のお行儀の悪さで、あまりの五月蝿さに一同閉口した。せっかくの料理が減点。とはいえ、それでも中華に関しては久々の大ヒットだった。


二次会は駿河台下の Bar Pine。偶然入ったお店が雰囲気が素晴らしく気持ちいい空間。葉巻とお酒で至福の時間。今年のハックル活動についての相談など。今年も楽しみ。素晴らしい仲間と美味しいものを食べて、いいお酒と葉巻。この楽しさは女子供にはわからないだろうな、とおじさん達は幸せ千鳥足で解散。





February 3, 2012

いい感じで歳を重ねた女性

Aスタジオ黒木瞳。従姉妹(母親の妹の娘)が彼女と宝塚音楽学校で同期ということで、まだ研修生の頃から知っている。同期で一緒に写っているスナップ写真の中でも、当時からきらりと光るものがあった。抜群の可愛さというより、若い頃から雰囲気があった。耳が尖っていて清楚で可憐な子鹿みたいで、僕は初めて観た時に「あ、この娘バンビみたいだな!」って思った(当時のバンビみたいという形容は典型的な褒め言葉だ)。従姉妹にこの子の名前教えて!って聞いて「しょうこ」ちゃんという名前がインプットされた。以後、どんな場所の立ち位置にあっても、年長の地位のある人に可愛がられるのは彼女の生まれ持った運なんだろう。その後、彼女は宝塚を退団して女優の道を進むのだけれど、不思議な御縁があって、詩集を出した時に本を頂いたり、写真集を頂いたり。D通大阪の人と結婚する時には、従姉妹だけでなく友人のS君も一役買ったみたいだ。これも不思議な御縁だ。今日のAスタジオを観ていて自然体で努力家で、「いい感じで歳を重ねているなあ」としみじみ。ただ単に美人というだけじゃなくて頭のいいのがいい。特に僕は彼女特有の透明感のあるセクシーな声が好き。

February 2, 2012

On duty明け

当直明け。昨夜はふつうに忙しい当直だった。睡眠不足の疲労が抜けるのに時間がかかるようになったけれど、横になって仮眠できるだけでも幸せだった若い頃に較べれば、狭くて固い診察台であっても天国みたいなものだ。

とはいえ、やはり睡眠不足はこたえる。一日注意力散漫で集中力欠如なのに精神的にはハイでクルクルひらひらひらと動いている。でも、このくらいの身体的負荷と興奮状態を時々(そう、時々でいい)経験できる事は、日々の救急の現場の緊張感を保つ上でも必要なことなんだろうし、この年になってもこれが出来ることが有り難いと思う。今後もやれるところまでやるつもり。

午前、午後ともルーティン&サブルーティン共に忙しい一日。午後はいつもの施設在宅往診のあと、ジムで5本&サウナでリラックスしてから、夜は日赤の医療センターで救急関連の会議。前フリなして突然司会のH先生から指名されて、現場の苦労をプレゼンすることになった。急な指名で驚いたけれど、資料を説明しつつ自分の言いたい事は言えたか。ねむ。

February 1, 2012

2月突入・アナログ手帳

早い、速い、はやい。あっという間に1月が通りすぎてしまった。今日から2月。いつも下四半期は早いけれど、それにしてもなんという時の流れ。2012年もこのスピード感で進んでいくのだろうね。疾風怒濤の2012年, Year of Dragon. 

今年からほぼ10年ぶりにアナログのダイヤリーも併用してスケジュール管理をしている。Zaurusに見切りをつけて、ここ數年はI-CalでMac とi-phoneでデジタルデータとして管理していたが、去年さとなお君から紹介された、佐々木かをりさんの手帳のことを聞いて、僕もアナログの手帳をためしてみる気になったのだ。で、約一ヶ月。やはり主流は同期したI-Calのデータなのだけれど、全体を俯瞰して年間、月間計画を立てる場合や、中長期的なTo Do Listを作るのにはアナログは便利だと思い始めている。先を(物理的に)見ることが一瞬でできることで将来の時間枠を「予約」しやすいし「計画」を立てやすい気がする。画像や音声やテキストデータも、I-phoneで簡単に「そのまま」デジタルデータで記録できる時代なのに、あえて今アナログに戻してみると「大切な情報を自分の手元に引き寄せる」感覚というか実感がある。それはある意味で「安心感」につながっている。デメリットは小さな手帳とはいえ嵩張ることで、今のところデスクが定位置になっている。

もう一つのポイントは、情報の記録(メモ、ノート)としてのアナログ手帳。この年齢になると新しいことを覚えるのが大変になる。薬の名前や治療法、診断技術やら、様々なシステムなど、知らなくてはならないことが多くあるのに、覚えるそばから忘れていく…というか、思い出す(想起する)事自体が難しくなる。自分で手を動かして書いたり描いたり貼り付けたりしたものの大切さ。それと、どの情報を選択してどのように記録しておくか?という情報リテラシーを高める訓練としての手帳、これも大きな意義がある気がする。アーカイブをどうするか?が目下の課題だけれど。

もう少し自分なりに検証してみるつもり。

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