助けあいジャパン

October 6, 2011

Friends with Benefits

当直明けのオフは映画へ。がらがらのシネマコンプレックスでのんびりとみる映画は至福の時間。今日は"Friends with Benefits"(邦題「ステイフレンズ」)を観た。僕はアメリカのB級ラブコメディが大好き。ブラックスワンのミラ・クニスとソーシャルネットワークのジャスティン・ティンバーレイクのラブコメディー。両者とも今が旬の役者さん。特にミラ・クニスはブラックスワンでナタリーポートマンの敵役として輝いていた女優だ。キュートでセクシーで輝いている小動物みたいなキャラ。劇中の台詞にもあったけれど、ちょっと中近東の血筋が入っているのかもしれない。この映画のテーマが恋愛関係抜きのセックスフレンド(Friend with benefit)ということで、現在アメリカのちょっと(神経症的に)病んでいるセックス観がモロに出ている。偶然だけれどナタリーポートマンの映画 No strings attached (邦題「抱きたいカンケイ」)ともテーマがちょっとダブっているのが面白い。1970年代のポップカルチャー&フリーセックスの時代、80年代の家庭崩壊、90年代の男女機会均等の確立、00年代のバブルとその崩壊を経験して、セックスに関して超個人主義となり、割り切りすぎて「コレでホンマにいいのか?」って悩みだしたアメリカ人社会を描いている。ちょっとステレオタイプではあるけれど、大好きなNYのクールな空気感がいいし、LAのいかにもって感じのユルユル感も好き。物語の設定も展開もスムーズでラピッドで飽きさせない。嘘っぽくないセクシーなシーンもいい(かなりエッチだ)し、一番楽しかったのが台詞。脚本の良さは、完全にNo Strings Attachedに勝ってた(圧倒的に面白い)。会話の軽快さ、ユーモア、ダーティな言葉のリアルさとか(男と女の)本音などは何回か吹き出した。それから、なによりこの映画の良かった点は「救いがあること」。最近のアメリカの映画って登場人物が皆楽しそうな割には幸せそうじゃないって感じてしまうんだけれど、この映画のエンディングは典型的なアメリカ映画のハッピーエンドがあって、幸せな気分で観終われるのがよかった。期待以上の印象で☆☆☆☆。大人の男女には、自信を持って勧められる映画。
でもこんないい映画なのに、劇場版のヒットは難しいんだろうな・・・。週末のレンタルのコンテンツとしては受けるかもしれない。

それにしても「ステイ・フレンズ」という意味不明の最低最悪な邦題を考えたヤツは前へ出なさい!
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