助けあいジャパン

August 25, 2011

仙人の蘊蓄

研究日。上野毛「吉華」。日本に四川料理を紹介した陳健民さん(陳健一さんの父親)の愛弟子のお店。「ザーサイ・竹の子・豚肉のつゆソバ」。シンプルな醤油味で実にあっさりしているのだけれど、なんとも優しくて深い味。固めに茹でた極細麺によく絡んで、しみじみ美味しい。ここんちは担々麺とか麻婆豆腐が有名なのだけれど、この麺はここにしかない。オーナーは今80歳くらいだろうか?お店は若い人に任せて、いつもお店のテーブルでニコニコと紹興酒を舐めてながら、お客との会話を楽しんでいる。ちょっと惚けているのか、繰り返し繰り返し昔の話をしている。今日はテーブルに坐った僕と若い女性を相手に、僕の頼んだおソバについてひとしきり蘊蓄。いわく、これが自分は一番好きな麺であると。辛い味の料理はいくらでもごまかしが効くけれどこの味が出せるまでには随分時間がかかるのだよ、と。なんだか仙人みたいな爺さんだ。幸せそうな笑顔。また来ますからお元気でいてください!

施設在宅でいつも思うけれど、年老いて元気でラブリーなのは殆どが女性で、男性は辛そうにしていることが多い。辛くなくても少なくとも楽しそうにはしていない。たぶん女性は環境適応能力が高いのと、生命力があって「しぶとい」んだろうな...などと、つらつら考えた。
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