助けあいジャパン

December 11, 2010

50年前の写真

オヤジの一周忌。親戚一同が名古屋に集まり、粛々と滞りなく法要と納骨。快晴で12月とは思えないくらいの暖かい陽射しの下、1年の喪が明けて「神妙にしてニコニコ顔」での法要は、自分でいうのもヘンではあるけれど心のこもったいい法要だったと思う。御様(おっさま)の読経もよかったし般若心経を一緒に唱えられたし。よかったね、オヤジ。

中華料理で御清め&偲ぶ会。精進料理で鯱張って(しゃちほこばって:名古屋だから>笑)湿っぽく御清めの会をするのでなく、皆でわいわいと中華を食べた方が故人のためにもいいと思って名古屋の叔父にリクエスト。日頃ご無沙汰している親戚とはこんな機会がなければ、なかなかゆっくりと話が出来ないし。一ひねりあるユニークな中華で美味しかった。人気店らしい。

オフクロが曾爺さんの葬式の時の集合写真(湯河原の屋敷の大広間で撮影したもの)を持って来ていて大いに盛り上がる。当時は写真屋さんが来て結婚式みたいな記念撮影を仏前でやったものだそうな。その写真は僕は今回初めてみたけれど、たしかに親戚一同が一堂に会している。昭和38年。懐かしい顔多数。50年前の写真とは思えないくらい鮮明でいい保存状態のモノクロ写真。若く凛々しいオヤジが喪主(彼は養子であるオフクロの婿で「義理の長男」ということになる)で、中央に坐っていてその膝の上に5歳の僕(曾孫なんだけれど、跡取り孫)がいる。当たり前だけれどオフクロも若い(31歳)し、爺さん&婆さんはじめ親戚一同若くて大爆笑。「時代」がそのまま撮影されている。さすがに50年経てば既に没している人たちも多くいるけれど、今ここにいる人たちの50年前の「そのとき」。その中で「この人はいったい誰だ?」みたいな話題(その後、没交渉になっている親戚や遠い親戚で今はおつきあいのない人など)や、「あの当時はこんなことがあった」みたいな話題は尽きない。簡単に個人で画像や音声が記録できる今の時代と違って、50年前のこの写真は1枚でものすごく多くを語ってくれる貴重な画像。この機会に、こんなサプライズ写真を持って来たオフクロの機転、ナイスでした(笑)。

そんなこんなで、故人を偲びつつ(これもヘンな話だけれど)楽しいひと時。僕もずっと何かつかえていたものが腑に落ちて、この年内に一区切り付ける事が出来てよかった。
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