助けあいジャパン

October 31, 2010

収録>神保町界隈>セットリスト&特訓>〆うどん

FMサルース「教えてまーく先生」収録。以下は放送予定。

11月14日放送:「今年のインフルエンザ」
11月21日放送:「注射、点滴。注射好きな日本人」
11月28日放送:まーくの今月のこだわりの逸品:「日本手拭い」
12月5日放送:「薬の服用について」
12月12日放送:「健康診断の大切さ」

いつものように気持ちよくサクサクと収録終了。5本録るのに1時間ちょっと。生放送本番前だというのに、香月よう子さん&ディレクターのまなさんのさすがのプロの仕事でした。

13時にじょうじ君と神保町で待ち合わせ。今回のライブのセットリストの打ち合わせ。今日は偶然(とはいうものの、ここ3年は毎年来ている)、毎年恒例の神保町ブックフェスティバルでごったがえしていて、凄い人出だった。これだけの人が本に群がる国って、世界中で日本が一番じゃないか?もちろん、電子書籍もテキストデータの器としては利便性もあるし悪くはないけれど、僕はこれからもやっぱり本を買い続けるだろうなって思った。あっちこっち行ったり来たりしながらページを捲ったり、アンダーラインを付けたり、ページの端の折ったりして読み込んで行く読書の楽しみ。自分の本棚に大切にしまっておくものとしての本は、大げさに言えば人生の糧だから。今日は、真木よう子さんの絶版写真集を捜したけれど見つけられず断念(涙)。

神保町の裏手にあるタイ料理の店。ランチセットはバランスが取れていて予想以上に美味しかった。僕は豚挽肉とミント&チリの炒め物(アメリカ時代によく食べた)&ライス、じょうじ君はタイ・カレーの定食。ビールで盛り上がったオッサン達は(よせばいいのに>笑)テーブルに置いてあった強烈な唐辛子パウダーを追加投入して、「はふっ、はふっ」と言いながら食べる。強烈凶暴な辛さに汗が吹き出した。エイジアン・エスニックな料理が食べたくなる日には思い出していいお店だと思う。

その後、屋台のインド料理の店でタンドリー・チキン串焼きを楽しみつつ、「33」というベトナム・ビール。いいんじゃない?>神保町ブックフェスティバル。

お腹のいっぱいになったオッサン達はタリーズに移動して、今回のライブのセットリストの検討。僕の持って来た「たたき台」を基にして、あれこれとシミュレーションをする。僕にしてもじょうじ君にしても、これまでのライブ経験から「ココをこうすればこんな雰囲気になって、アレをこうすればこんな感じで進むはず・・・」というイメージをそれぞれ持っている訳で、ディスカッションしながらそれぞれのイメージを落とし込みつつ纏めて行く。その後は「さくら」へ移動し、さくちゃんのキーボード特訓。ふむふむ、今回のライブはちょっと今までと違う厚みのある音楽になるかも。練習に没頭する、じ&さを横目に、僕は17時過ぎに退散することにした。

晩ご飯は最近ハマっている「讃岐うどん」まーくスペシャル。すだちの香りと青ネギ&生姜&茗荷の香りがマッチして上品に出来た「肉うどん」。かまぼこと油揚げ投入のタイミングと切り三ッ葉の香りがポイントか。自味自賛(笑) 晩ご飯が饂飩っていままでは想像できなかったけれど、いいんじゃない、この歳になると(笑)。

October 30, 2010

さとちゃんのi-phone

今回の季節外れの台風は、「へなちょこ」みたい。もう11月になろうとしているのに、台風が来るなんて、やっぱり異常気象なんだろう。台風接近中だと、子供の頃からわくわくしていたものだ。この台風の中、午後からさとちゃんのi-phoneを買いに行くことにした。

彼女の行っているKO大学のキャンパスはWIFI環境が整っていて、学生は皆、PCとi-phoneを駆使しているらしい。まあ、そんな時代なのだろう。講義やゼミでノートをとるという作業はなくて、講義の資料もすべてPCにアップされるんだそうな。じゃあ講義中何をしているかと言えば、講師とのディスカッションが中心らしい。へえー、じゃあ寝ている学生なんていないんでしょ?と問うと、「そんなわけないじゃん。寝ている人は寝ているよ」と(当たり前かも>笑)。講師の力量が問われる時代に、やっとなったのか?日本も。

スマートフォンが当たり前の彼らの世代には、汗を流して勉強するという「ひたむきさ」は軽んじられて、いかに効率的に情報を得るか?というリテラシーばかりが問われる事になるのかもしれない。先日のコメントと矛盾はしないと思う。要領よくいかに自分の情報リテラシーを高めて行くか?というポイントは今も昔も変わらない。ということで、彼女に新しいi-phoneを買い、さらにSony Plazaでi-phoneのための様々な小物を買わされたのだけれど。

夜は久しぶりに10本500m。かみさんがハローウィンのイベントなので、夕ご飯は僕が作ることに。晩ご飯は突然食べたくなった木耳入り「茶碗蒸し」&しゃきしゃき野菜たっぷりの「青椒肉絲」。湯通しはごく短めに、にんにくの炒めは香りが立った瞬間で上げて、オイスターソースの流し込みに一ひねり工夫して・・・うまし。

October 29, 2010

師匠と弟子の会話(プロット)

達人の師匠とその弟子の師範代との会話

「うううむ、我が弟子よ!お前は、独り立ちする日が来た。」
「しかし私にはまだ奥義を極めた自信がありません。」
「うむ、よく言った。お前の言うように修行に終わりはない。私も実はまだ修行の身なのだ。」
「えええっ、師匠も奥義の何たるかを、わかっていなかったのですか?」
「ん?」
「私が入門する時、師匠はおっしゃいました。ワシはすべてを極めたと。」
「それは、まあ言葉のアヤじゃ。実は何もわかってなかったのだ。」
「へっ?それではあの言葉はウソだったと。」
「分っていないということが判ってなかったのだ、あの時は。奥義というのは、永遠に判らないから奥義なのだ」
「そんなーーー。師匠の厳しい修行を耐えてきたのは、いつかは極める奥義と、その先達である師匠を信じていたからです。」

「そこまで言うなら、ここで一度マジに闘ってみようか?」
「はあ。でも師匠。ここでワタクシが勝っちゃってもカドが立つし、師匠が勝っちゃったら私の独立の話も、たち消えに・・・」

「そ、だな。それも面白いじゃないか。そもそも自信がないと言い始めたのはお前じゃないか」
「むん、でも全然面白くないっす。師匠のうそつき!」
「あっ、今ウソつきって言ったな。この恩知らずめ!やっぱりお前の独立はやめることにしよう」
「そんなーー。でも師匠、マジに闘ったら、たぶん私が勝っちゃうかも。体力もあるし技術も師匠のお墨付きをもらったし」
「勘違いするなよ馬鹿弟子」
「えええっ、師匠。これは予定調和のお約束の話じゃないのですか??馬鹿弟子はないじゃないの(涙)、さっきまで褒めていたのに」

「ふふふ、甘いな・・・今、気が変わった」
「むむむむむむ、この殺気」

「むっん!」
「はっ!」

闘いが始まりそうになったその瞬間・・・

「プッ」
師匠が放屁した。

次の瞬間、弟子はその場に崩れ落ちた。
「まっ、参りました!」
「かかかかかかかっ、喝!」と師匠。
「さすが師匠。ワタクシはまだまだです。これからもあなたについて行きます!」

「うむ、そだな(笑)」
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勝手にしてなさい!>武闘派ゲームの師弟関係(例として)。

October 28, 2010

Eat, Pray, Love

ジュリア・ロバーツ "Eat, Pray, Love"
『食べて、祈って、恋をして』(邦題)

研究日の午後、冷たい雨が降っていたので往診先から「スーパー医療秘書のあいちゃん」に車に乗っけてもらい(感謝!)用賀駅へ。南町田のグランベリーモールで今日はふらりと映画を観たくなった。平日の午後の映画鑑賞って、すごくいい気分転換になるという経験則。実は、"Knight & Day"を観たかったのだが、到着時間の関係で断念。セカンドベストということで、この映画を観る事にした。

それでも開始までに1時間半近くあるので、アウトレットモールをふらふらする。平日、雨ということでかなり閑散閑古鳥。今買いたいものも特にないので、本屋さんで時間を潰してからOutback Steak Houseに入って、早めの夕食(遅めのおやつ)にした。ここんちの好物のベイビー・リブ&ビール。がらがらの店内で古めのアメリカンロックを聴きながら、ぼけーっとスポーツ番組を観ていたら、意識は瞬間的にNYのスポーツバーに飛んだ。OSHはオーストラリアのチェーン店なのだけれどね(笑)。こういうさりげない非日常の時空感が僕を生返らせてくれる。たった1時間でアメリカまで飛べるんだから単純なヤツだ>自分(笑)。

さて、この映画。一言で言えば「女性の自分探しの旅」ストーリー。アメリカ人、女性、40歳代、子供なし、都会暮らしのキャリア、という設定。特別で特殊な事情や設定があるわけもないし、大恋愛とか大失恋とか複雑な恋の駆け引き的なプロットとか、もちろん冒険活劇とか、ふつうの映画的な盛り上がる要素が全然ない不思議な映画。でも、それが制作者の意図するところで、多分この映画を観た女性達は等身大の自分とリズ(ジュリア・ロバーツ)を重ね易いだろう。そんな彼女が、NY>イタリア>インド>バリと旅する。それぞれの場所が美しく描かれていて、おおっ、これは次にどう展開するのだろう?と期待していると、あまりに当たり前の結末なので、「はへっ?、あーそーなの、んじゃ次の場所で何があるのかな・・・?」と観続けているうちに、終わっちゃった(笑)。その意味では空想的(夢想的)現実主義的な映画かな。ってことは、そのまんま女性的視点ってことなわけで、この映画は完全に女性向けに作られていることがわかる。だから、男性が観るとかなりいらいらする。自由と自立を求めているフリをしながら、結局は現実から逃げちゃっていて、そのくせキレイ事ばかりを言ってるワガママな女性。だから、彼女の別れた夫、その後の若い役者のボーイフレンド、インドで出会ったジェームステイラーみたいたオッサン、そしてバリで出会ったブラジル人のオッサンなど、出会った男全員が皆彼女のことが「好き」なのに「イライラさせ」られる。僕はそれぞれのキャラクターに「同感!そーだそーだ」って応援したくなったくらい。だって、みんないいヤツなんだもん(笑)。逆に言えば、女性はあんないい奴ら「全員」に「同時に」ちやほやと愛されたいわけね(笑)。やっぱり男の方が本質的にロマンティシストなんだろうな。大女優ジュリア・ロバーツだから許されるストーリーかも。主人公が美しすぎたら、きっと女性からも男性からも反感を買ってしまうだろう。この微妙なバランスがポイント。さらに書いちゃえば、このストーリーの中で彼女が様々な教訓を得ていくのだけれど、それが「説教臭い」のがヤだった。っと、ここまでを読んでみて悪評ばかり書いているようだけれど、それなりに面白かったし楽しんだのも事実。決してカネ返せっていうような粗雑な映画じゃなかったことは書いておこう。画像も美しかったし。おお、そういえば挿入歌にNeil Youngの"Heart of Gold"があって、これが画像とばっちり合っていて良かった。わりと甘い評価で☆☆


これがライブ映像では一番好きだな。

帰路、ちょっと軽めに6本300m。

October 27, 2010

わしのまたのたまのしわ

今日大爆笑した今日のTwitter回文ネタ(ぎゃははは!)

①イタリアでもホモでありたい
②わしの股の玉のしわ

凄いな、コレ(爆)

ネットで調べてみると結構笑えるネタがあった。
③「お疲れカツオ」 「夜ワカメ変わるよ」
④たまにガニマタ
⑤リモコンてんこもり
⑥「住まいが近いな。都内か?違います。」
⑦阪神は だめだよだめだ  阪神は
⑧新年だ 今朝のこの酒 断念し

今日はちょっと真面目な医学ネタを書こうと思って、マックに向かったけれど、この回文ネタで腰砕け(爆)。
回文の作り方 http://www.nobi.or.jp/i/kotoba/kaibun/howto.html

October 26, 2010

日本人の好きな食べ物


社会実情データ図録より引用。

このデータはNHKのアンケート調査。1983年と2007年を比べて日本人の好きな食べ物を比較している。「鮨」「刺身」が好きという傾向は変わっていない反面、「すき焼き&しゃぶしゃぶ」「うどん・きしめん」「天ぷら」「漬け物」の人気凋落が面白い。「ラーメン」「焼き魚」「カレーライス」「日本蕎麦」のポイントは逆に上昇。なーるほどね。四半世紀で確かに(自分も含めて)日本人の嗜好は変わったと思う。

あれだけギトギトの料理が好きだったのに、シンプルな「焼き魚定食」みたいな食事が最高に美味しい。あっ、これは単に僕が年を取ったって事か(笑)。

October 25, 2010

いかに要領よく立ち回るか?という技量を試される

今日の帰路の大井町線。たまたま前の座席が空いて座ったら、その隣に座った男性の様子がちょっと変わっている。なにやらブツブツと独語を言いながら必死の形相で、英語で書いてある問題集らしき小冊子を読んでいる。気になったので、それとはなしに傍目で観てみると、accountingとかP/L ratioとかのタームがある。アメリカのCPA(公認会計士)のMC試験問題みたいだ。最近わりと若いビジネスマンに流行っている資格で、英語さえ普通にできれば、専門学校とか通信教育でとる事ができるらしい。僕の知り合いにも若いころ取得してる人が何人かいる。その男性が、「あっ!」とか「うっ!」とか、あまりにも芝居がかっている動作をする(笑)ので、僕を含めた周囲の乗客達ははっきりいって「引いていた」けど、本人は本気だったみたいだ。穿った見方をすれば自己満足のパフォーマンスかも。確かにあんな感じの芝居がかった動作って普通の感性のある人間なら恥ずかしいもの。

「石に齧りつく程の」熱意を持って勉強することは、素晴らしい事だ。決して否定はしない。資格試験といわれるものにパスするためには、どんな資格であってもそれ相応の時間と集中した「頑張り」が必須で、だからこその「国家資格」なのだ。日頃はちゃらちゃらと遊び回っていたこの僕だって、若い頃の試験前には、必死に勉強したもんだ。過酷な医学部の卒業試験&医師国家試験と、アメリカのECFMGとVQEを取得するまでの勉強は、あの時期でなくては出来ないくらいの「ひたむきな時間」だったと思う。今となっては懐かしい日々だ(遠い目<笑)。そのくらい辛かったから、もう絶対にあの時期には戻りたくない、と思う。でもね、今日のあまりにも必死な彼の姿を観て、僕はちょっと「違和感」を感じた。電車で必死にならなくちゃいけない位だったら、逆にちょっとヤバいかも。集中するポイントがずれているんじゃないか?実際に、いつ勉強してんの?というヤツほど成績が良かったし、ガリ勉タイプのヤツか落ちてしまうというパラドックスもあった。自慢じゃないけれど、日頃から必死に勉強している学生よりは、僕は試験の成績順位は悪くはなかった。医学部のクラスでは平均かそれ以下の脳力だと思うけれど(爆)。それを言うとかみさんは「あなたって真面目に勉強している学生を小馬鹿にして、本当にサイテーにヤなヤツね!」って言う。ま、その通りかもしれない(爆)。でもね、国家試験では馬鹿正直に勉強していた学生が何人か脱落し、逆にふらりふらりひらひらと要領よく勉強した連中は一人も落ちなかった。そんなものなのだ。

その自分の経験を通して「いかに要領よく集中するか?」が僕は一番大切なんだと思う。医学部の学生だけでなく、たぶん法律を学ぶ学生も会計学を学ぶ学生も同じだと思う。明日の朝の試験時間までにこの分厚い本の内容を憶えるにはどうしたらいいか?という「切羽詰まった時の学びのノウハウ」をどの時点で、いかに習熟するか?。それができないヤツはどんどん脱落して行く厳しいプロの世界なのだ。資格をとった後の方が、実はさらに過酷な勉強が待っているのだから、考えてみればその能力や技量を試験で問うのは「当たり前」のことなのだけれど。

大学受験のための「受験勉強の功罪」がディスカッションされて久しいし、その反動としての「ゆとり教育」もあるわけだけれど、僕は若い人に「高い(けれども越えられない事はない位の)ハードル」をどんどん課して、それをパスさせることはいいことだと思う。その経験を通してその「要領よく効率的に学ぶ」極意を経験させ、その後の自信につなげる事は大賛成だ。頑張りすぎずに、スマートに学べ!>若者達

October 24, 2010

ともP、ギターを買う

昨日は、医師会の研修会の仕切りで6時間。へとへとになったけれど、無事終了。かみさんはイベントで大阪、ゆっつんは長崎へ旅行、さーちゃんは大学の友達と遊びに行っていて、一人ごはんということで、「蘇州林」の「皿うどん」にした。ここんちの極細麺は独特の食感で美味しい。九州物産展があると、必ず買い置きすることにしている。今度はネットでまとめ買いをしよう。

このところ、ぐっと涼しくなった朝。テラスを掃除して、来春のチューリップの球根を植える準備など。あの夏の猛暑の記憶が遠い昔のことのようだ。人間っていうのは現金なもので、「あぢー、早く涼しくならないかな・・・」とか言っていたくせに、この季節になると夏の暑さが妙に恋しくなったりする。クローゼットも衣替えをした。

昼前に神保町にて、ともP&じょうじと集合。今日はともP念願のギター探しが目的。ギターを買うということは、ほとんど「恋人捜し」みたいなものだと思う。出会いというか縁というか。これまでの僕の拙い経験からいえば、ブランドやら素材やらナンダカンダ蘊蓄をいうよりも、第一印象が一番大切だと思う。音とか鳴りはもちろんだけれど、自分のイメージするデザイン(いわゆる、「自分の好み」)、持った感じ(抱き心地というか>笑)、弾きやすさ(会話の楽しさ)など。値段ももちろん大切な要素だけれど、上を見ればキリがない世界。それに、高ければいいもの、という訳ではない。ギターって「弾いてなんぼ」の世界なのだから。

いろいろ回った上で、TAKAMINEのHawaiian Koa(動画はYoutubeより)の美しいギターと出会った。ギター棚の一番下の目立たない所にひっそりとそのギターはあった。中音のしっかりとした輪郭の音は、生音でも十分なヴォリュームが出るし、真空管(!)の高性能ピックアップがついている。とてもバランスのいいギター。Hawaiian Koaの木目と色も美しい。弾きこんでいけばどんどん美しくいい音の鳴るギターでしょう。その後もいくつかの店で別のギターを見たけれど、今日観た中では、ダントツであのギターが最高だった。

僕もTAKAMINEの新しいギターを欲しくなったな。

さらに今日は、さくちゃんからリクエストがあった「さくら」常備のギターも購入。このギターも「掘り出し物」だと思う。アメリカのデザイナーで韓国の会社が作るインドネシア製のギター(なんなんだ>笑)だけれど、軽めのキラビやかな鳴りの美しいクラフトのギター。コストパフォーマンスが一番良かった。クセもあまりないし、皆でぽろりんと弾くには最高のギターだと思う。
ということで、今日はいい買い物ができて、よかったよかった...と大満足でMumu Diner(3年前にライブをやった)で、ビールで乾杯。

October 22, 2010

初めっから羽田にすれば良かったじゃん。

空港って子供の頃から好きだった。その昔、遠い外国に行くゲートウェイとしての空港は、「晴れの日」の舞台だった。このブログでも何回か書いた事があるけれど、1963年にオヤジがアメリカに行く時は一族郎党大変な騒ぎだった。親戚一同が集まって、羽田空港のロビーで見送ったものだ。たぶんせいぜい1ヶ月くらいの会社から派遣されるアメリカ一周の旅行だったはずだけれど、大人達の興奮は子供心に鮮明に憶えている。日本を出て「海外に行く」という事自体が、当時の日本人にとって非日常的なことだった。その舞台が羽田。出発ロビーの赤絨毯は「夢の国」への入り口だった。

時は流れて、1974年。高校生だった僕ら(僕、じょうじ、さく、DAN)は夏期の短期留学のためにイギリスに旅立った。その時もまだ成田は開港していなくて、羽田の赤絨毯から出発した。僕らにとって初めての海外旅行だ。大学に入ってからの毎年のアメリカ放浪旅行の2回目までは確か成田から旅立ったんだ。1976年くらいまでだったか。その後の海外旅行は当然ながら成田から。一度だけ台湾の学会に出席する時に成田からチャーター機で出発した事があったかな。いずれにしろ今となっては、羽田は「懐かしい過去の思い出の場所」だった。

成田の新国際空港が稼働するまでには、大変な産みの苦しみがあった。当時まだ子供だった僕らも知っている「成田闘争」は、社会主義&共産主義の政党(注:今の民主党の連中の多くが支持をした)の支持する当時の社会運動のシンボルだった。彼らの主張では、帝国主義的な国の横暴で、清く正しく生きている農民達の先祖代々の土地を取り上げるのはケシカラン!というものだった。単純なストーリーとしては、どう考えても農民に大義があるように見える「論理」に酔う左翼達。つまり農民たちが自分たちの土地を強制収容されるのを(心情的な拘りから)拒否して(それは十分理解できる)、それに過激派が乗っかって階級闘争に仕立て上げたわけだ。そこで彼らの「利害が一致」した。そこに、差し当たって「弱者に見える方」に味方することを是とするマスコミが、(よせばいいのに<笑)援護した(特にA新聞系)。滑走路を妨害する鉄塔を立てたり、むりやり農地を作ったりして、自分たちの権利をごり押しする連中とそれを援護する「えせ良心的な」マスコミ。これがいわゆる「三里塚闘争」の実体だろう。

たぶん当時の新聞記事をレビューすれば、担当した記者達(ほとんどがすでに引退しているハズ)は大赤面するはずだ。1980年代になって急に彼らの活動が萎縮するのは(自分たちも含めて<爆)多くの国民が成田を利用して海外旅行をすることになって、成田の「農民の正義のために」という彼らの立ち位置がなくなってしまったからだろう。

小説の結末を読んでから、そのプロットを非難するのはフェアじゃないとしても、あの大騒ぎは何だったんだろう?って思う。
子供心に傍から観ていても、どう考えても虚しいものだったと思うのだ。時は流れて・・・昨日羽田の新しい新東京国際空港がオープンした。素晴らしい施設だ。誰がどう考えても、成田より羽田の方が利便性も安全性も高いだろうし、将来性も高い。

では、なぜ30年前に初めから成田の沖合を埋め立てて新しい空港を作ろう!というプランが具体化しなかったんだろう。わざわざ不便な成田に新しい空港を作ることにしたのか?という説得力とか妥当性がみえてこないのだ。うがった見方をすれば、当時の日本社会は「対立の構図」が必要だったのかもしれない。社会の不満のガス抜きとしての成田闘争。初めから羽田という計画だったら、それもないわけだから。そこまで政治家が読んでいたとすれば・・・、まあ、それはナイか。

October 21, 2010

かっこいいジジイ達

余韻に浸っている。
素晴らしいパフォーマンスだった。こーめい先生のお知り合いの杉原淳さんの主催するライブ、Autumn Jazz Concert "Jazz Station" @ Harmony Square(中野坂上)。

杉原淳さんは、日本JAZZの大御所のテナー・サックス。その昔、大橋巨泉とサラブレッズで「11PM」のエンディングにサックスを演奏していた、あの人だ。74歳の今でも現役。五十嵐明要(アルト・サックス)、原田忠幸(バリトン・サックス)、本田富士旺(ピアノ)、ジャンボ小野(ベース)、木村由紀夫(ドラムス)、そしてゲストに紗野葉子(ボーカル)。Moonlight Serenade, Stardust, Fly Me To The Moon, When You Wish Upon A Starなどなど、Jazzのスタンダードを飄々と演奏する。かっこ良かったなあ。

PAの質も高く、鳴りが素晴らしかった。サックスの音があんなに艶かしく豊かな音であることは初めて知った。サックスそのものの音、奏者の息使い、それらと共鳴する残像音が、僕の耳では3層構造に聴こえる。豊かで厚みのある音像。本当に人の歌声みたいだ。楽器から音が出てるというより、身体全体から音が響いているというか。

ピアノの緩急自在の響き。本田さんのプレイはさりげなく、そして熱い。小野さんのベースは世界でも何台しかない希少な楽器で、その響きは今まで聴いた事のない重みのある音だった。弓を使った超低音も初めての体感音。木村さんのファンキーなリズムは「これがJazz!」という絶妙な間のとり方!まさにグルーブを奏でる。

すっげーわ、このジジイ達。目を瞑って聴いていたら何回か「あっちの世界」に往ってしまった(笑)。
そのくらいα波を誘導する心地よい世界だった。まさに幾多の修羅場を生き残ってきたプロの音楽だった。
あんなかっこいいジジイになれたらいいなあ(遠い目)。

帰路、久しぶりに西新宿の「三富(みとみ)」(ケイイチローから教えてもらった実に怪しい焼肉屋)にて、舌鼓を打つ。ぽーーーん(笑)。ここも「ただモンじゃない」雰囲気満載。
西新宿の裏道のマンションの駐車場の裏が入り口。怪しい・・・実に怪しい場所にある(笑)。
でもしっかりと、うまし。

October 20, 2010

「政治主導」という耳に心地よい「幻想」

「正しい選挙」で選ばれた選良である政治家が、国家権力を行使して予算を牛耳り、社会システムを改革し、行政の舵取りをして行く。民主自由主義世界に生きる我々民衆の耳には心地よい響きだ。でも、1990年代から盛んに叫ばれるこの「政治主導」というのは、少なくとも今の日本においては「幻想」なんじゃないかと思う。残念だけど。どうもアメリカでもイギリスでもドイツやフランスを初めとしたヨーロッパ諸国でも、今同じようなことが起こっているらしい。

成長路線を突っ走っていた1960ー1970年代の日本には、世界一と言われた優秀な官僚とそれを支えるシステムがあった。もちろん当時でも問題はいっぱいあったのだけれど。そしてバブルの崩壊というパラダイムシフトで我々はその旧来のシステムを「否定」せざる得なくなり、今に至っている。いわゆる「官僚イジメ」だ。政治家もマスコミも世論も、一斉に官僚(とくに天下り)を攻撃するようになった。なぜなら、彼ら官僚は「公僕」なので「真っ向から反論」できないので「標的」「餌食」にしやすいのだ。

考察の論点としてのメモを記しておく。

①政治のアンチテーゼとしての官僚、という図式は本当に正しいのか?
②いわゆる民主主義国家の「選挙」制度は、本当に公正で効率的な意思決定制度なのか?
③共産党独裁の非民主主義国家の中国の経済成長のシステムは、新しい形の「官僚主導」システムなのか?
④その本質と、将来の危うさは?共産主義独裁国家は超格差社会で維持できるのか?
⑤ITの進歩は、ポピュリズム政治を助長し、正しい政治を変質させてはいないか?
⑥最近、政治主導という言葉に惑わされ、新しい「衆愚政治」が台頭していないか?
⑦ぶっちゃけた話、成熟した社会の、自由で知的に洗練された人たちが選んだ「ホンモノの政治家」なんて、本当はどこにもいないってこと?

⑧だとすれば、僕ら凡人が選べる道は二つ。
 ①騙されてみるふりをして、政治家をコントロールする。
 ②保守回帰を進めて、旧来の官僚主導システムの優位性を主張する政治へとシフトする。

ああ、ココまで考察の論点を書き出してみたら、やっぱりこの問題も本質は「教育」の問題なんだって気がついた。

Kahn Academy

ちょっと前の週刊文春の書評欄で紹介されていた「ウェブで学ぶ:オープンエデュケーションと知の革命」の中で、ふと気になった記述、
Kahn Academy を見に行ってみたら、面白くて解りやすくて、ちょっとハマってしまった。Salman Kahnという人のわかりやすい英語の授業が、素朴な手書き風の黒板を使って行われる模様をYoutubeで公開しているのだ。目を輝かせて授業を聞いている子供たちの姿が目に浮かぶかのようだ。

The Khan Academy is a not-for-profit 501(c)(3) with the mission of providing a world-class education to anyone, anywhere.
We are complementing Salman's ever-growing library with user-paced exercises--developed as an open source project--allowing the Khan Academy to become the free classroom for the World.

上のミッションに書いてあるように、世界中の誰でも何処でも、パソコンさえあればWorld Classの教育を受ける事が出来るということだ。途上国にお金を使って何千台のパソコンを寄付することだけではダメで、このようなコンテンツを自由に観られる環境を整備しないと、意味を持ってこないわけだ。この書評でも書いているように、こういったオープンソースの素晴らしい教育コンテンツが存在するというのは、Kahnさんという天才的な教育者がいて、その、ある意味「個人的な狂気」のようなものがないと、話が始まりはしないだろうし、その先に進まない、ってことなんだろう。

October 19, 2010

すっげーなあ、LCC

ふえー、凄いなLLC(Low-Cost Carrier: 格安航空会社)。今テレビ朝日でやっている韓国のLLCのレポート。めちゃめちゃ安い。地点Aから地点Bまで移動するることに割り切って、短距離であれは快適性をちょっとだけ我慢すれば、これは悪くないチョイスではある。

たしかに、成田から台北に移動する3時間に食事はいらないし(欲しければ空弁を買えばいい)、ましてや国内線であれば、きれいなねーちゃんたち(CA)が必要以上に「かしずくような」サービスなんて全然要らない。安全に移動できればそれで十分なわけだ。今までの大手の航空会社の価格と仰々しいサービスって何だったんだろう、って思ってしまう。そういえば、1980年代から飛行機をバスみたいに使っていたアメリカやヨーロッパの国内線があったな。当時僕も使ったアメリカのSouthwest航空。ぼろぼろの飛行機だった(笑)。それでも、当時でもここまで割り切った合理的経営はしていなかったんだろう。経済状況の変化とか、ITの進歩とか、顧客(それもアジアの大きなマスとしての消費者)の価値観の変化とかを考えると、歴史は巡り巡ってココに戻って来た、ということなんだろうか?

僕はまだLCCは使わないかな・・・今の所。でも、コレまでのビジネスモデルを変える可能性は大いにある。ちょっと興味深い。

October 18, 2010

宇宙にむけて



ITメディア・オルタナティブで紹介されてた動画。市井の人たちがこういうことをやれてそれを世界中に発信できる、という素晴らしさ!
こういうのがいい教育。いい親子だな。

October 17, 2010

すごいぜっ、みんな!祝・優勝

毎年恒例の職場の大運動会。グループ全体の運動会なので、参加人数は2000人を超える規模。もともと若い人が多い職場なのでそのエネルギーがすごい。女性も多いので華やかだし。休日に集まって大真面目に運動会をやるっていうのは、今年初参加のこーめい先生がいみじくも指摘していたように、「すごく昭和時代的」なんだけれど、そのアナログ的な「一所懸命さ」とか「チームワーク」とかが、すごくプリミティブな意味で我々の職種とマッチしていると思う。今年で48回目ということで、それも凄い事だ。48年間やり続ける事。それが非凡なんだと思う。毎年1ヶ月くらい前から、それぞれの施設毎に忙しい日々の仕事の後に、準備や練習をしてこの日を迎える。きっと誰もが初めは「やだなー」とか「メンドクサイなー」とか思っているんだと思う。でもそれでも皆で力を合わせて「頑張る」ことの大切さ。

今日は参加した職員の頑張りで、初っ端からぐんぐん得点を延ばし最終競技の前にブロック優勝を早々と決めるという大健闘。僕らの施設は規模も小さく、参加する職員は一人で何役も兼ねていることが多いし、一人が手を抜けば、即それが悪い結果に繋がる位の土壇場なのに、皆本当に良く頑張ってくれた。最後の講評でも言ったけれど、ウチの病院は、いんちょ(僕)は大した事ないけれど集まってくれたスタッフは皆本当に素晴らしい人たちばかりで、彼らの頑張りを今日は改めて「誇り」に思った。すごいぜっ、みんな!最後に万歳三唱して気持ちよく〆。明日は打ち上げ祝勝会の予定。

October 16, 2010

あのころの僕達:California Dreaming

今度のアルバムで、僕のイチオシは{California Dreaming}だ。僕らが随分前から書きたかったAMのシークエンンスがあって、思い入れが大きかっただけになかなか歌詞が書けなかったのだ。イメージとしては、1970年代のアメリカ西海岸。AMERIKAみたいな乾いたサウンドで、哀しい恋の歌を書きたかった。

でも、逆にその世界が好きなだけにいろんなイメージがわいてきてしまい、自分の立ち位置がはっきりしなくて書き上げられなかった。でも「その頃の切ない空気」は、僕らの世代は共有できると思うのだ。
詩を書き始めた当初は、渋谷をたむろしていた「僕ら」の他愛ない日常話だったんだけれど、じょうじ君がCalifornia Dreamingというキーワ−ドを出したとたんに、「僕ら」というのが、当時の「ボクと彼女」の話に自然になっていた。悩みつつ書いた原詩に、じょうじ君が懐かしいメロディラインを乗せてくれ、その曲想で歌いながら歌詞を二人で考えて、出来上がったのが今の曲だ。その瞬間、僕の中に「この歌の世界」が出現して歌詞は完成した。。

California Dreaming
_______________

1)
あの頃の僕たちは なぜ生まれてきたのか
わからないまま はしゃぎまわっていた

あのころの僕たちは やるせない想いを
持て余していた 泣きだしそうな気持ちで

粉雪 舞い散る 真冬の坂道 
僕らが口ずさんだ
California Dreaming
まだ見ぬ世界に 夢を馳せ 憧れた
町並みを歩いた ただ 君を憶い

2)
あの頃の僕たちは 時間を忘れ見つめ合う
そんな言葉をさがす 幼い恋だった

あの頃の僕たちは 知らぬ間に傷つき
出逢った街で 後ろ姿を見送る

粉雪 舞い散る 真冬の坂道 
僕らが口ずさんた
California Dreaming
まだ見ぬ世界に 夢を馳せ 憧れ
まるで未来が 僕らのために


3)
あの頃の僕たちは 時間を忘れ見つめ合う
そんな言葉をさがす 幼い恋だった

あの頃の僕たちは 知らぬ間に傷つき
出逢った街で
 はしゃぎまわっていた
  泣きそうな気持ちで
    幼い恋だった

October 15, 2010

Submarine Sandwich Unitさんと打ち合わせ


自由が丘「とよ田」にて、今度のライブの「たいバン」のSabmarine Sandwich Unit (SSU)さんたちと初顔合わせ&打ち合わせ。彼らは星くりさん繫がりで知り合ったユニット。駒場東邦のクラスメートだそうな。「あの時代の空気」を共有していることで、今夜初顔合わせとはいえ旧知の友達と会った感じ。たぶんじょうじ君も同じ感想だったと思う。僕の一方的な印象から言えば、典型的な「駒東の元少年達」って感じか。今は3人ともしっかり「おっさん」なんだけれど(笑)。ということで、打ち合わせしつつ今度のライブがすごく楽しみになった。頂いた彼らのアルバム(画像)を聴いていると、あの時代の空気がある。Logic StudioとかGarageBandの新しめのシークエンスを使いながら、歌っている歌はあの時代の歌っていうのが面白い。

今度のライブのテーマは、「爆笑学園祭」ということで・・・(爆)

October 14, 2010

文壇パーティ

中央公論新社主催の「中央公論文芸賞」「谷崎潤一郎賞」贈呈式&祝賀パーティ@東京會舘。前者は「真昼なのに蒼い部屋」江國香織さん、後者は「ピストルズ」阿部和重さん。ともPの御配慮で昨年から僕は出席させていただいている。いわゆる「文壇」の人たちのパーティは、雰囲気は、僕らの業界の立食パーティとは全然違って、実に新鮮。今日も憧れの浅田次郎さんとは接近遭遇するもお話できず(ファン心理>赤面)、遠くから「熱い憧れの視線」を送る(笑)。今日は入り口近くの隅っこで若い人たちを囲んで随分熱心にお話しておられた。阿川泰子さんと昨年の受賞者の村山由佳さんとお話する機会があった。村山由佳さんって、ふふふっと不敵に笑うお姿が妖艶(笑)。僕は彼女の「声」が好きだな。去年も感じたけれど。ある意味、ごくふつうの人に見えるんだけれど、あの小説「ダブル.ファンタジー」(ふふふ)を書き上げた人ということで、たぶん心の奥底には鋭い刃と熱いパッションをもった人なんだろう。本当、お話できて光栄でした。さすがの東京會舘、食事も美味しく頂いた。ともPありがとうございました! その後はじょうじくん、さくちゃんと銀座に流れ、KYUさんの店へ。途中、福岡から東京出張しているCCも合流して、いつものように大盛り上がりで〆。やっぱり持つべきものは友達だ!という夜。

October 13, 2010

真剣勝負の講義の成果

午後から看護学校の講義。
ナースの卵達は凄く真剣だ。こっちもマジになる。今日の90分間の講義中、80人の聴衆を絶対寝かせるもんか!って、学生と討論しつつ熱く語った。自分は学生時代講義が苦手で、面白くないとすぐ寝たくせに(爆)。

たぶんこの講義のやり方は、1985ー1988年のアメリカ時代に学んだ気がする。当時僕が在籍していたUSCの講義は、どの講師も凄く熱っぽかった。話の途中でも疑問があれば学生や研修医はどんどん質問するし、講師もどんどん聴衆に質問する。一コマ50分間のカンファレンスを終わると、その後10分間は虚脱状態になるくらいのテンション。あの時代、若かったから突然の質問やコメントを英語ですることが出来た(コワいもの知らず)けれど、今だったら対応できないかも。でも、僕は確実に、この厳しい環境で鍛えられたのだと思う。とっさの判断を求められた時のアドリブの大切さ。そしてそのコワさ。医師としてその「反射神経」だけでなく、「瞬発力」と「気配り」が大切なことを学んだ。

1988年の年末に日本に帰って来てから、大学で講師になり日本の医学生にアメリカ式PBL(Problem-Based Leaning)の臨床教育をやったのは、僕がたぶん日本で一番早かったはずだ。ま、それはそれとして、今日の第二学科の学生さんは准看護婦の資格がすでにあって臨床経験があり、その後に正看護婦になるべく学校に来ているというモチベーションが初めから高い。今日の学生さん達はヘロヘロになったかもしれないけれど、一人も寝てなかったと思う。講義を終わり質問やコメントを言いにくる学生さん達がいるところをみれば、まあ頑張ってよかったかな、と。最後のセルフアセスメントテストから試験問題を出すので勉強しておいてね、試験は要領です(笑)。

帰路は埼京線の人身事故で1時間待ちぼうけ。2時間以上かかって帰宅。帰路ジムに寄り久しぶりに10本500m。

October 12, 2010

ブラウザ栄華盛衰

先月から、職場のマックのブラウザをSafariからGoogleChromeに変更している。ページからページへの移動の速さが体感できるし、検索や学習機能も充実。さすがGoogle特有の賢さというか、きめの細かさがあって割と使いやすい。同時に開いた画面をあっちこっちに動かして文章を作るスタイルの僕にはちょっと不満があるけど、それ以外は特に不満もなく自然にSafariから移行できた。自宅のマックも含めて今後はChromeを使っていくつもり。

先日のAlternative Blogの記事によると、アメリカではChromeがすでにトップシェアなんだそうな。2000年からの10年のブラウザとしての不動のトップで世界中の猫も杓子も使っていた(笑)定番Internet Explorer(IE)は、すでにアメリカでは廃れていて、Chrome(34%)>Firefox(30%)>Safari(21%)>IE(12%)と現在第4位にまで凋落しているとのこと。このIT世界の栄華盛衰は凄まじいなあ・・・と感嘆する。つまり逆に言えば、今天下を穫ろうとしているChromeだって、数年先には全く新しい技術に取って代わられちゃうんだろう。そのくらい技術革新のスピードが速いし、それに対応するのはスゴく困難ということだろう。

昔のように、ある人気商品が長い期間「価値」をもって市場に受け入れられていた時代には、その「商品」を通して「会社のブランド」が成熟成長していくものだったけれど、未来の市場で商品(製品)の評価が高まるまでの悠長な熟成期間を持つなんてことは出来ない。つまり、製品の評価が定まった頃には次の新しい技術を持った製品が出てくるのだ。ということは、「新しい価値のあるものを作り出せるポテンシャルがあるかどうか?」という「未来投資」的な価値の有無で会社のブランドが決まってくるような気がする。

その意味でも今から近未来はGoogleが熱い。

熱いと言えばやはりサッカー日韓戦。ありゃハンドじゃん。あのPKが決まると勝ってただろうけれど、僕としては韓国をぼこぼこにして勝たなければ納得はできない。アウェイで勝てなければ本当に実力がついたとは云えない。一所懸命やった選手達には厳しいかもしれないけれど、そのくらいの気持ちがなくては世界では戦えない。でも、今日の日本代表は悪くなかった。ザック・ジャパンの成長をこのまま楽しみに見守りたい。

October 11, 2010

ぬくぬくしながら考えたこと

前から完全オフにしようと思っていた休日。からーんと晴れた気持ちのいい天気。朝、窓から差し込む太陽の優しい光の中で微睡みつつ、ぬくぬくする。午前中はPCに向かってモロモロをこなしたり、テラスの掃除をしたり、デスク周りを整理したり。時間に追われずに過ごす幸せ。僕らは日常生活の中でいつも忙しく、時間に追われて動いている。それが当たり前になっているけれど、自分のペースを取り戻す時間は絶対に必要なんだと、テラスに座って明るく温かい光の中でぼーーーーっとしながら考えた。

この季節、この天気、去年の同じ頃に同じことを書いているけれど、こんな気持ちのいい日は一年に何回かしかない。

日々生きてゆくことは、様々な柵(しがらみ)とか、悩みとか、迷いとかを引きづり、ミットモなく時間に追われて過ごしてゆくことなのかもしれない。けれど、それをばっさりと断ち切った生活ってどんなものなんだろう?出家したり解脱したりする人ってどんな感じなんだろう?って妄想した。

妄想①
職場を退職。大した資産はないけれど、すべて清算してバランスすれば多少のプラスになるだろう。呆然とするかみさんを前に「ごめん、考えるところがあって出家することにした。これから山寺に籠る」と言い残して立ち去る。

妄想②
「今朝起きたら天命を聴いた。僕は来週からチベットの無医村に行くことにする。」呆然とする職場の仲間達。唖然とするかみさん。それを振り切りチベット行きのチケットを握りしめる僕。

妄想③
「これからは死ぬまで好き勝手に生きることにする。」と宣言。退職して離婚してすべての資産を清算してメールも携帯も解約して、名前も捨ててホームレスになる。

出来ねーだろうなあ(笑)と思いつつそんなこんなの妄想をして、ぬくぬくと「今の自分の幸せ」を感じるってのは、小市民的な僕の休日(笑)。

午後はちょっと職場に顔を出してからジムに寄り、軽く6本(300m)で上がる。昼が重めだったので、夜は軽めに「さぬき麵業」製の「かしわ&椎茸うどん」。大好評。

October 10, 2010

FMサルース新番組「ポットラック・ガーデン」

11時過ぎに集合。SCの讃岐うどんで腹ごしらえしつつ打ち合わせ。爆らは中学生の頃からラジオが大好きだった。その頃の僕らの夢は生放送のスタジオでDJすること。DJごっこなんていって、カセットデッキで自分たちの番組を作ったりして(笑)。でも、夢見ていたら実現するものなんだね、人生というものは。

数日前にオープンした、たまプラのモールは初めての週末ということで多くの人出だった。新しいスタジオでの生放送。Ustreamのライブ放映もあったそうで、それを観ていたともPから電話があった(爆)。

まずじょうじ君のコーナー

流れ星
砂に消えた涙(ミーナ)
十二月の雨(荒井由美)
雨の鎌倉

続いて僕のコーナー

携帯電話のなかった時代
You've gatta friend (James Tayler)
Take It Easy (Eagles)
カリフォルニア・ドリーミング

気持ちよく放送を楽しませて頂きました。有り難うございました>香月さん&まなさん

生放送終了後に市ケ尾のスタジオに戻り「教えてまーく先生」の収録。これも楽しく収録。
夜はかみさんと「鮨佐藤」。ここんちはどれも美味しいのだけれど、今夜は松茸の土瓶蒸し、〆さばの炙り、ヤバい美味しさ。絶品悶絶/

October 9, 2010

渋滞にはまった土曜日&ライブ練習初回

午後から車で移動。連休&雨ということで渋滞にハマってしまい、じょうじ君&ともPさんをピックアップするのに横浜の自宅から2時間かかってしまった。最近は車の運転を日常的にしなくなっているので、渋滞自体がストレス。イライラしてしまって身体に良くない(笑)。でも楽器と機材を持って電車を使って雨の中を移動するのもストレスだもんなあ、仕方ない。19時から浅草の研修センターにて、今回最初のリハ練習。根津さん、かおる姫も参加して新曲のの初練習を中心に行う。猫目地蔵はファンキーな感じが少し出てきたし、California Dreamingはこれからのライブのコアになる曲かも。バーミアンで反省会&食事をして解散。明日はFMのサテライトスタジオから生放送。わくわく/

October 8, 2010

虎幻庭

今日も超多忙な一日。外来>回診>外出>緊急手術と動き回った後、虎幻庭 にて会食。北品川分会。世田谷弦巻の閑静な住宅地の中にあるとは思えない別世界。広い敷地にある大きなお屋敷をリフォームしてある。会食をした虎幻庭のほかにもお好み焼き(もんじゃ焼き)とスウィーツのコッテージの別棟が敷地内にある(デザイン的には一寸違和感がある)。虎幻庭は和系ステーキ鉄板焼きキュイジーン。「うかい亭」ともちょっと違う家庭的な親密感がある。スタッフの対応もなかなかよろしい。刺身系、ステーキ系、〆のガーリックライス。いわゆるコース料理とはちょっと違った出方で戸惑いあり(笑)。キンキンに冷えたシャルドネが良く合ってそれなりに美味しく頂いた。でも、盛り上がった会話が一番美味しかったかな。

October 7, 2010

んな訳なかった・・・今日の僕

今夜はヒマだ楽勝だ!なんて言いつつ、Twitter で知ったYoutube動画に「むふふ♡」と感動しつつ、午前1時すぎにオフィスの簡易ベッドに横になってうとうと。2時過ぎに病棟から容態悪化のコールで起こされた。その後バタバタと動き回ってなんとか落ち着いたのが4時前。再びベッドに横になったら、今度は別件で呼び出しがあり、モロモロの仕事をこなして、とうとう朝の5時に。いつも目が覚める時間になってしまった。若い頃は夜には自信があって2−3日まともに寝なくても全然平気だったし、「いつでも、どこでも、誰とでも(笑)」寝られたのに、50歳過ぎたら妙に神経が昂ってしまい全然眠れず・・・7時半。午前中のルーティンはいつも通り。疲れきっているのに神経が妙に昂っている。午後から緊急手術ということになりスケジュール調整など。こんな時にかぎってモロモロの雑事があってあっという間に午前の仕事終了。12時半にいつもの施設往診に外出して、15時から緊急手術に戻る。手術も無事終了。夜の回診の後、19時からの会議に向かう。往路の電車&タクシーで15分くらい惰眠を貪り体力回復(わりと単純>笑)して、2時間の会議。さすがに広尾からはタクシーで帰宅することにした。爆睡。結局「超濃厚の一日」になってしまった。やっぱり「ツく」のだな僕。

たまプラのモールが今日グランドオープニング。その件については、後日書くことにして、今日はもう寝よっと。今週末までこの超過密スケジュールが続く。

October 6, 2010

今のところ不気味に静かな夜

当直中。月一回の病院泊まりの夜。僕は若い頃から「ツく」ので有名。「ツく」というのは我々の業界言葉で、その人が当番の時には何故か急患とか緊急手術とかの患者さんが多いという意味で「あの人の当直の夜はツく」みたいな使い方をする。ちなみに、欧米の病院で同じ意味で使われるのはKarma(カルマ)。He has Karma.(彼はツく)みたいに使われる。仏教用語のKarma(「業」)がなぜ使われるのかは不明だけれどわりと一般的に病院内では使われる言葉。

救急の医療現場っていうのが不思議なもので、たぶんこれは古今東西同じなんだけれど、一旦波が来ると同じような波が文字通り「波状攻撃」的にやってくるものだ。逆に静かなときは静か。東京都内の119番を一手に引き受けて対応している消防庁の救急指令センターにいると、担当者が電話で対応するとデスクの上のランプが点くので発生状況が判るのだが、ぴたっとある時間センター内が静かになるときがある反面、次の瞬間から突然がんがん電話がかかって来たりする。つまり東京都内の様々な緊急事態も均一に起こる訳でなく、その発生には波があるということ。科学的には確率論では説明できない不思議な現象だと思う。その意味では確かにKarmaだ。

とまれかくまれ、先月は超忙しくてヘロヘロになってしまい翌週にまで影響があったくらいなのに、今夜は異様に静かだ。
今のところ、だけれど。

October 5, 2010

コラアゲンはいごうまん

はっきり言って「売れていない芸人」。もしかしたら憶え難い芸名が問題かも(笑)。僕らハックルが彼と出逢ったのは2005年。かぜ耕士さんのFMさがみの番組の収録の赤坂のスタジオだった。当代一流のワハハ本舗の芸人さんなのに、当時はぜーんぜんオーラがないのに唖然とした。話は面白いのに全然「芸人オーラ」がない(笑)。本当に大丈夫かいな・・・というのが僕らの初対面での正直な感想。でも、狭いスタジオで汗びっしょりになりながら語る彼の姿は、妙に瞳に焼き付いた。その時、僕は「何か」を感じたのかもしれない。彼の一所懸命「何かを伝えようとする」ひたむきさが僕らの心の琴線に触れた。

彼のメインテーマは「僕の細道」。日本中を自腹で歩き、その土地の話題を取材して語るという苦行を、今年で5巡もしている。決して楽な仕事ではなかったと思う。ナイーヴな彼の性格を思うと、その旅の途中で「もう辞めたい」とか、その日のライブで最悪に滑ってしまって、どんより落ち込んで泣きたくなる夜もあったハズなのだ。でも彼は歩き続けて今に至っている。先日の凱旋公演ライブ(日暮里)の姿を観ていて、彼の成長と芸の進歩を感じて、僕は泣きそうになった。そのくらい彼は「ひたむき」なのだ。今時珍しい。彼の旅先でのエピソードは、わははと笑いホロリとさせられるネタが満載。これは本当に素晴らしいことだと思う。最近のテレビ向けの瞬間芸的な笑いではないけれど、彼の真髄は「そこ」にあるんじゃないかと思う。デジタルコンテンツの内容が勝負の「今の時代」になって、彼の活躍の場が広がることを信じたい。たぶん来年からブレークするだろう(して欲しい>笑)。

僕らは、いつか売れる日を信じて(筋金入りで)頑張っている彼を、これからも応援するし、本当に頑張って欲しいと思う。今度のライブ(11月21日)でのコラボが楽しみ。

October 4, 2010

ふつうのカレー&スターの恋人

帰り道、突然、本当に唐突に晩ご飯に「ごく普通の家カレー」が食べたくなった。もちろんカレーはもともと好きだけれど、大好物で毎日食べたいというほどでもない。まあ、大体が今日みたいに突然食べたくなる(笑)。で、外食のカレー(例えば「サックス」のカレーとか神保町の「共栄堂の」スマトラカレーとか・・・)はそれなりに十分に美味しいんだけれど、今日食べたくなったのは「ごく普通の家カレー」。それも、どうしても食べたくなった。

料理に関しては食いしん坊で凝り性だから、自宅で自分で作る時にも手を掛けすぎてしまう傾向がある。試行錯誤を経て到達した自分なりのカレーは自信作ではある。いつもは、クミンシードを炒めて、ニンニクをちょっと焦がしてから玉葱と生姜をじっくりと炒めて、ピーマンとセロリを投入、ドライジンジャーとコリアンダーとをぱらぱら・・・してから、ぐつぐつ。別フライパンでニンニクとチリで骨付チキンをカリカリに炒めてル・クルーゼに投入して、ガラムマサラをぱらり。3時間くらいコトコトと煮込んでから塩胡椒で味を整えて、カレー粉を投入しさらに1時間。最後にチャツネと醤油で味を整えて一煮立ちしたら完成。

でも、今日の衝動的な食欲は「普通のカレー」。月曜日はかみさんが仕事なので自分で作るしかない。メールしたら「いいよ。どうぞお好きに(笑)」とのこと。ジムにも寄らず東急SCに直行して「ハウス・ジャワカレー(中辛)」を購入。このカレールー失敗したらがっかりするだろうなって、なんだかドキドキした。で、玉葱と人参とにんにくしか入っていないビーフカレーを作成。1時間弱で出来てしまうのだね。甘めのらっきょ漬けを乗せちゃったりして、それなりに美味しく大満足。かみさん曰く、いつもの凝り過ぎ自作カレーと比べて、全然遜色ないって。僕もそう思う(笑)。

夜はブルーレイにかみさんが録画していた「スターの恋人」チェ・ジウって美しくて魅力的だなあ。また韓流ドラマにハマりそうでコワい(笑)。

October 3, 2010

FMサルース新番組「ポットラック・ガーデン」

今日からのFMサルース新番組「ポットラック・ガーデン」の生放送。新番組ということもあり、今日はゲストがたくさん。香月さんもまなさんも、いつも以上に忙しそうに大奮闘。でもそんな忙しさの中で、放送の合間にゲストと会話してリラックスさせる心配りをもしつつ、生放送をしていくというのは素晴らしい。まさにプロの仕事。今日の「教えてまーく先生」のコーナーは新番組ということで、あらためて自己紹介などなど。来週は新しくオープンするたまプラーザのイッツコムのサテライトスタジオから生放送の予定。Ustreamの放送もあるみたいだ。来週の10月10日 14:00 - 15:00のMusic from Potluck Gardenという番組には、僕とじょうじ君が出演してハックルベリーの音源も紹介して頂く予定。オープン後最初の週末なので、けっこう人出もあるだろうし、新しいサテライトスタジオからの公開生放送ってちょっと楽しみ。

October 2, 2010

Messege In A Bottle


午後はじょうじ君と神保町。秋のハックル活動のモロモロを打ち合わせる。いつものように「神田餃子館」>「ランチョン」という流れ。今度のCDとライブとその構成などなど、暮れに向けていろいろと忙しくなりそう。ワインで今年初のカキフライが美味しかった。

夜はかみさんが借りていたレンタルDVD、"Messege In A Bottle" 。Nicholas Sparksの小説は全米でベストセラーになった作品。1999年の作品だけど公開当時は全然知らなかったのが不思議。あ、でもな、このテの作品というのは今の時代わりとさらりと流れてしまうんだろうな。ストーリーは、静かできれいで抑えてあって、美しい海岸線でおこる大人の恋は哀しく切ない。泣かせのポイントが鏤められている。それにまんまとハマってしまった。たぶん女性の観客にはタマラナく切ない気持ちにさせるだろうし、男性の観客にはふかーい「ため息」をつかせるだろう。しみじみ心に沁みてくるストーリー。映像も美しい。「失った愛する人を思い続ける男」ケヴィン・コスナーと「知的で仕事は出来るんだけれど、寂しいシングルマザー」ロビン・ライト・ペンの大人の恋。美しい女優さん(ショーン・ペンと2010年8月に離婚したばかりで、Pennの芸名は今は取っている。「フォレストガンプ」に出ていた)。男が(たぶん女性の理想とするように)男らしく、女が(たぶん感情移入できるように魅力的で)女らしい。そして男女ともフリーな大人で「不倫ドロドロ劇」とは一線を画している。その辺も大多数の保守的な「ふつうのアメリカ人」や「ふつうの日本人」にとって、共感を持って受け入れられる設定。

で、この二人、なかなかシない。盛り上がって、盛り下がって、また盛り上がって・・・心のこもった熱いキスはするけど、なかなかヤラない(笑)。この展開が「大人」な訳で、特に女性ウケするところなんだろうな、たぶん。描き方によっては、かなりギトギトの脂っこい作品になっちゃうのに、この映画は切なく爽やかな感じがするのは、そんな展開だからだろう。
観始めた当初からなんとなく悲劇的な結末は想像できる(少なくともハッピーエンドにはならないだろう、という気にさせる)んだけれど、そこに至るまでのストーリーの伏線が「きれい」なのだ。分析的にクールに書いちゃえば(僕の悪い癖だけど>笑)。「海岸」「船」「港」「コンパス」ともちろん「手紙」のアナログなものが、センチメンタルなストーリーのメタファーになってる。父親役のポール・ニューマンのジジイの演技が渋い。野卑で温かいオヤジを素晴らしい演技で見せてくれる。彼の台詞もいい。映画の中でその存在自体がadmireされる希有な俳優。そういえば公開当時はそれが一番話題になってたかもしれない。

ということで、こういう拾い物みたいな素晴らしい映画作品ってまだまだあるんだろうな。恥ずかしげもなく、3回泣いた。最後の手紙のシーンは「滝泣き」。☆☆☆☆

October 1, 2010

気がつけば10月

えええっ、もう今年も10月になってしまった。つい先日までの暑い夏の日は随分昔の出来事みたいだ。2010年という年は僕にとって記憶に残る年になるだろう。何か特別いいことがあった訳でもなく、特別悪いことがあった訳でもないんだけれど、いろんな「区切り」があった年だったと思う。毎年この時期になると、その年の残りの日々と来るべき新しい年、2011年に思いを馳せるようになる。今年やり残したことをやり遂げて、来年やるべきことを考える時期。がんばれ!>自分

今夜は「助手さん会」。職場の看護助手さん達と毎年一回食事会をする。彼女達の目線は病院の中で一番患者さんとその家族に近いと思う。それと、いつも思うんだけれど、ウチの病院はいんちょ(笑)は大したことないけれど、本当に素晴らしいスタッフが集まってきてくれている。有り難がたいと感謝。
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