助けあいジャパン

April 29, 2008

隔世遺伝

顔立ちとか体型から性格など、子供に受け継がれる親のDNAの遺伝形質が発現する形式といのはいろいろあって、学問的には非常に複雑でまだまだ解明できない部分も多い。昔から言われていていることに、男性は母親系の形質発現が優位で、女性は父親系の形質発現が優位っていうのがある。うむ、確かに男の場合、母親似の傾向があるかもしれない。かみさんは完全に父親似だし、家の娘達は僕に似ているところが多い気がする。

で、考えた。僕の場合、母方の爺さんにすごく似ている気がするのだ。20年くらい前に亡くなった爺さんは、なかなかユニークで好奇心旺盛な、おもろい爺さんで、初の男孫である僕を何かと可愛がってくれた。明治生まれの薬剤師。発想のオリジナリティとひらめきを愛し、稽古事(歌や踊り)が好きで、研究も好きで特許もいくつか持っていたらしいけど、ビジネスの才能はまったくなくて、人に騙されて親(舅)から引き継いだ事業は失敗し、今考えると60代ですでに隠居生活をしていた。小学校の入学祝ということでブリタニカの大百科事典(英語!)とかを贈ってくれたり(読めるわけないじゃないか!>爆)、ふと思い立った勢いですごく高価な顕微鏡を小学生の僕に送りつけ、何か研究しろとか言い出す(笑)。で、なにしろ褒めたおしじゃないけど、会うたびに僕を褒めて称えて、自分の孫のことを誰彼となく自慢してた。何をやっても何を言っても褒められるので、褒められつつも子供心に「じいさん、それは言いすぎじゃないかい?」って思ったりして(笑)。晩年はリウマチを患って寝たきりになってボケまくって、親戚一同が看病にほとほと疲れ果てた後に、ひっそりと亡くなった。当時はまだ学生で、医者になってから彼の力になれなかったのが心残り。

で、齢50を過ぎてみて、この背が小さくて、禿げていて、話好きで、発想が自由で、ある意味「翔んでいる」母方の爺さんに、自分がかなり「似ている」ことを意識するのだ。僕は父方の祖父母には会ったことがないのでわからないけど。

「男は母方の祖父の形質発現が優位、女は父方の祖母の形質発現が優位」なんじゃないか?

ということは、家の3人娘達が将来子供を産んで、それが男の子だったなら僕に似る確率が高いわけで、ふふふ、楽しみだなぁ。溺愛してしまうかも(爆)。
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